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» 2014年03月05日 22時12分 UPDATE

LINE電話登場でスマホ通話料の値下げ競争が加速か? ライバル各社に聞いてみた

固定電話や携帯電話と低料金で通話できるスマホ向けのサービスが相次いで発表されている。中でも料金単価を安く設定したLINE電話の登場で値下げ競争は進むのだろうか?

[平賀洋一,ITmedia]

 LINEが3月から提供する「LINE電話/LINE Call」は、スマートフォンから固定電話宛てに1分2円から、また携帯電話宛てに1分6.5円から音声通話がかけられるサービスとして注目を集めている。

 キャリア各社が設定している4Gスマホ向けの通話料金(30秒20円/税別、以下同)と比べると文字通り“桁違い”に安く、また同様のスマホ向け通話アプリやIP電話サービスと比較しても最安値と言える価格設定だ。そのインパクトは大きく、スマホの通話料金を巡る値下げ競争が起こる可能性が高い。そこで、同様のサービスを提供している代表的なライバルの反応をまとめた。

 楽天が2月14日に買収を発表した「Viber」は、スマホ向け通話アプリとして老舗と呼べる存在。同じアプリ同士で無料通話ができるだけでなく、有料の「Viber Out」を使えば固定・携帯宛に通話がかけられる。国内で使う際の料金は固定宛が1分2.35円、携帯宛が1分10.01円だが、現在は買収を記念した無料キャンペーンを実施中だ(国内の固定電話宛て通話が対象)。終了時期は「未定」のため、Viberを使えば当面はタダでスマホから電話がかけられる。LINE電話発表による料金の見直しなど、今後の差別化については「買収が完了する前のタイミングであり、お答えできるタイミングではない」とのことだった。

 その楽天グループ傘下で「楽天でんわ」「IP-Phone SMART/SMARTalk」を提供しているのがフュージョンコミュニケーションズだ。楽天でんわは利用登録後に専用アプリを使うか、発信する電話番号にプレフィックス番号の「0037-68」を付けると、30秒10円という4Gスマホの半額で電話がかけられるサービス。VoIPではなく、自社の回線交換網を中継させることでコストを下げている。IP-Phone SMARTは基本料無料で050番号が付与されるIP電話サービスで、利用者間の通話は無料。またそれ以外の国内通話料は30秒8円となっている。そのIP-Phone SMARTをスマホで簡単に使うための通話アプリが「SMARTalk」だ。

 フュージョンコミュニケーションズは今後の料金設定について、「サービス内容はニーズに応じて継続的に見直して行く。ただし具体的な検討をしているわけではなく(新料金の)提供時期については未定」とコメント。また楽天グループ内で通話サービス/アプリのブランドを統合する可能性については、「現時点で検討していない。しかしViberが加わることでその必要性が生じるかもしれない」とした。

 NTTグループでスマホ向けIP電話サービス「050 plus」を提供するNTTコミュニケーションズは、「現時点で料金等を変更する予定はありません」と回答。050 plusは月額料金が300円(加入月と翌月は無料)で利用者間の通話は無料。国内の携帯電話宛ては1分16円(PHS宛ては1分10円)、固定電話宛ては3分8円だ。3月末までは300円分の無料通話が利用できる。

 同社ではLINE電話との違いについて「050番号が使え、ほかの固定電話や携帯電話からの電話を050 plusで着信できる」「非通知になることがない(LINE電話はドコモにかけると非通知になる)」などのメリットを挙げるほか、「2011年7月のサービス開始から通話品質の向上など継続したサービス改善を実施してきたこと。引き続き、品質向上・機能追加等を実施していくこと」などの実績もアピールした。

 LINEと同じ無料の通話・メッセージアプリ「カカオトーク」を提供しているカカオジャパンは、固定・携帯向けの通話サービスについて「導入の検討をしている」とコメント。当然、アプリ利用者以外への通話は有料になり、その場合の料金設定は「(LINE電話の価格が)1つの基準になるだろう」とした。LINE電話の料金については「適切な価格ではないか。ただ、まだ安くできると思うし、カカオトークが参入する場合はそうしたい」と述べた。

 またcommを提供中のディー・エヌ・エーは、固定・携帯宛の通話サービス開始について「現状予定はございません」と回答。またLINE電話については「他社のサービスについて当社から特にコメントさせて頂くことはございません」とのことだった。

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