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» 2014年05月15日 00時05分 UPDATE

従来の通話やほかのVoIPアプリとの違いは?――「VoLTE」の“ここ”が知りたい (1/2)

ドコモが国内で初めて「VoLTE」による通話サービス提供を開始する。VoLTEとはどんなサービスなのか? 既存の3G通話との関係は? VoLTEの基本事項や素朴な疑問をまとめた。

[田中聡,ITmedia]

 LTEネットワーク上で高品質な通話ができる「VoLTE」によるサービスを、NTTドコモが6月下旬から提供する。5月14日の発表会では、新モデルに加えてVoLTEについて説明にも多くの時間が割かれ、ドコモの加藤社長も「最高のコミュニケーションを実感していただきたい」とアピールした。

 VoLTEとはどんな技術なのか? 既存の3G通話との関係は? VoLTEによる通話サービスは日本国内では初めて提供されるということもあり、まだ分からないことも多いので、VoLTEにまつわる基本事項から素朴な疑問までをまとめた。

photo 発表会場のタッチ&トライコーナーには、ドコモの巨大な「VoLTE」ロゴを展示

そもそもVoLTEとは?

 VoLTEとは「Voice over LTE」の略称。回線交換式と違い、LTEネットワーク上のパケット通信で音声通話を実現する。現在、LTEスマートフォンで通話をする際は「CSフォールバック」という仕組みを使ってLTEから3Gに接続を切り替える必要があるが、VoLTEはLTEのまま通話ができるので、これが不要になる。

どうやって利用するの?

 従来の通話と同じく、VoLTEでの通話は「電話」アプリから利用でき、別途アプリをインストールする必要はない。夏モデルの場合、発売後に端末をアップデートすることで使えるようになる。発信時に「3Gで発信する」「VoLTEで発信する」といった選択はできず、対応機種がLTEエリア内にいれば、自動でVoLTEで発着信ができる。なお、VoLTEでの通話をオフにする設定は用意されているが、オフにする意味はあまりないだろう。

photophoto これまでどおり電話アプリから発信できる(写真=左)。通話モードを「3Gのみ」にもできる(写真=右)

 VoLTEでの通話中には画面に「通話中(高音質)」「HD」などと表示されるので、ここから自分がVoLTEで通話をしているかどうかが分かる。

photophoto 左がVoLTE、右が3Gの通話画面。VoLTEには「高音質」などの表示と、ビデオコールの切り替えボタンが追加される

通話音質はどれだけ高品質?

 VoLTEのメリットの1つが「高品質な通話」。VoLTEで使用する音声周波数帯域は、3G通話の最大3.4KHz幅よりも広い最大7KHz幅で、特に女性など高音域の音声をクリアに表現できる。14日の発表会のデモで、3GとVoLTEの通話で再生した同じ音声を聞き比べてみたが、確かにVoLTEの方が明瞭に聞こえた。VoLTEと比べると、3Gの音声はこもって聞こえるほどだった。

photophoto 3G(写真=左)、VoLTE(写真=右)で使用する音声周波数帯域をグラフで示したもの。VoLTEの方が帯域が広いことが分かる

着信はどれくらい速い?

 素早く発着信できるのもVoLTEのメリットの1つ。ドコモは、従来のLTEスマホで3G回線を利用する音声通話では接続に約6〜8秒かかっていたが、VoLTE対応の端末同士なら約3秒で接続できると説明している。発表会のデモでは、確かに3秒ほどで受信側のスマホに着信画面が表示された。なお、発信元がVoLTE対応端末で着信先がVoLTE非対応端末の場合でも、VoLTE対応端末同士ほどではないものの、いくらか速く着信できるという。

高速マルチアクセスとは?

 3Gでの通話も、通話をしながらインターネット接続する「マルチアクセス」には対応しているが、CSフォールバックによって、LTE端末でも通話中のデータ通信回線は強制的に3Gに切り替わってしまう。しかも通信速度は最大384Kbpsに制限されるので、通話をしながら大容量のデータをやり取りするのは難しい。一方、VoLTE対応端末なら通話中でも下りLTEの最大150Mbpsで通信ができる。

 3GとVoLTEで通話をしながら、同じ地図アプリを開いたところ、3Gでは地図の表示に時間がかかり、天気予報がタイムアウトして表示されないことがあったが、VoLTEではサクサクと表示できていた。

photophoto

 なお、VoLTEでは通話中に「エリアメール」を受信できるようになった(3G通話中では受信できない)。

photo VoLTEの特徴まとめ

ビデオコールも利用できる?

 VoLTEでは、QVGA(320×240ピクセル)、20fpsのビデオコールが利用できる。176×144ピクセル、15fpsのFOMAのテレビ電話と比べて高解像度、高フレームレートになっている。ブロックノイズも少なく、通話もクリアに聞こえるという。ビデオコールで通話を始められるし、VoLTEでの音声通話中にビデオコールに切り替えることもできる。

photophotophoto ビデオコールの切替操作をして、相手が許可をしたら、ビデオコールでの通話が可能になる

VoLTE非対応の端末とも高品質な通話はできる?

 通話する端末の一方だけがVoLTE対応機の場合、3Gの通話になってしまう。VoLTEの高品質な通話を利用するには、発着信の両方がVoLTEに対応している必要がある。

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