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» 2014年07月29日 23時01分 UPDATE

通話定額で音声ARPUはダウン:600万契約を突破したドコモの新料金 “長期ユーザー優遇”でMNP商戦が沈静化

ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が600万契約を突破。決算説明会で加藤社長は、新プランの導入で純増数、解約率、MNPなどが大幅に改善していると報告した。

[平賀洋一,ITmedia]
photo ドコモの加藤薫社長

 NTTドコモは7月25日に2015年3月期の第1四半期決算説明会を開催し、加藤薫社長が新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の契約数が600万件を突破したことを明らかにした。

 「4月10日の発表から非常に大きな反響を頂いた。5月15日の受け付け開始から6月末時点で467万契約、7月5日には500万契約を突破し、昨日(7月24日)時点では601万6000件と非常に好調な滑り出しだ」(加藤氏)

 新料金プランの効果については「開始して2カ月、もう少し時間をかけて評価すべき」(加藤氏)としつつも、純増数が前年同期比5.3倍と大幅に拡大し、若者層(25歳以下)のけん引により解約率が2年ぶりに0.6%台へと改善した。また長期利用ユーザーの移行率が高く、通話が多いユーザーの利用が定着したという。

photophoto 「カケホーダイ&パケあえる」の契約数が600万件を突破
photophotophoto 新料金プランの効果で純増数、解約率、MNPなどの数値が改善

 さらに新プランは、既存ユーザーを優遇する側面が強いため、加藤氏は「店頭の番号ポータビリティ(MNP)競争が沈静化し、代理店手数料が24%減少(前年同期比)するなど、販売費用の適正化も進んだ」と分析する。

 新プランの加入者数はドコモの予想を上回るものだが、その多くはもともと通話利用が多いユーザー。つまり音声定額を選ぶことで通話料を圧縮できるユーザー層であり、第1四半期の音声ARPUは前年同期比で160円低下している。

 加藤氏は「こうした傾向は今後弱くなると思う。一方で(新料金の)パケット通信をユーザーがどう使いどう修正するのか、またさまざまなサービスの充実などで総合ARPUが上げるようなプロジェクトに取り組んでいる」と説明。新料金で収益が一時的に下がったことについては、「ほぼシナリオ通り」と述べた。

 ドコモは国内通話の完全定額に加え、高音質の通話が可能な「VoLTE」による通話サービスを6月24日から提供している。VoLTE対応スマホは25日時点で「GALAXY S5 SC-04F」「Xperia Z2 SO-03F」「AQUOS ZETA SH-04F」「AQUOS PAD SH-06F」の4機種、販売台数は合計で約60万台だという。加藤氏は、「多くのユーザーから、音質の良さはもちろん、『つながりやすい』『つながるまでに時間が早くなった』との声を多く頂いている」と述べ、通話の完全定額が可能な新料金プランでの利用が広まっていることも付け加えた。

photophoto VoLTEの対応機種は4機種約60万台(写真=左)。新プランでiPadなどの2台目需要も喚起する(写真=右)

 また6月10日に販売を開始した「iPad Air」と「iPad mini Retina」についても、新料金ならタブレットやデータ端末などを副回線で契約しやすいため、2台目需要を喚起できたと振り返った。

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