先日も家計簿アプリを紹介しましたが、私のようなものぐさな人間は、ついつい後回しにしてしまって、家計簿を継続して付けるのが苦手です。使ったその場で記録できるスマートフォンアプリはかなり便利なので、以前より記録する頻度は高くなりましたが、それでも1カ月の間に何日か、抜けてしまう日があります。
そんな入力忘れを劇的に減らしてくれそうな新しいサービスが登場しました。「いつのまに家計簿」というWebサービスです。1日の人の行動履歴を自動記録してくれる「Moves」というiOSアプリと、家計簿アプリの中でも非常に使い勝手のいい「Zaim」とを橋渡ししてくれる便利なサービスで、無料で利用できます。
どういうことかというと、いつのまに家計簿を立ち上げると、Movesが記録した、その日に立ち寄った場所や店の情報を元に、お店の名前と金額入力枠を表示してくれるのです。ユーザーはその場で各お店で使った金額を入力するだけで、あとはいつのまに家計簿が利用店舗の情報からカテゴリーを自動的に推定して、Zaimにカテゴリーなどを入力してくれます。一度入力したお店の金額は記録されるので、例えば毎朝のコーヒーなど、いつも同じお店で同じものを注文しているような人は、金額を入力しなくてもZaimに記録できるようになります。
これなら、お金を使う度にZaimを立ち上げて金額を入力しなくても、1日に1回(Movesのデータは7日分保持されていますので、記憶力がよければ2〜7日に1回)いつのまに家計簿を立ち上げて、使った金額を記入するだけで、簡単に使ったお金が記録できます。
これはすごいと思い、早速ユーザー登録をして使い始めてみました。
と、ここで問題が。Movesは大まかな位置情報は記録するものの、具体的な店舗名まで自動で特定してくれるほど高精度ではありません。多くの場所は地域名と「不明な場所」として記録されています。この状態のままでは、いつのまに家計簿に店舗名と入力欄は出てきませんでした。ですので、いつのまに家計簿が本当にいつのまにか入力できるようになるためには、Movesで小まめに位置情報を更新してやる必要がありそうです。
Zaimを立ち上げて、レシートを見ながら支払った金額をまとめて入力するよりは、Movesを立ち上げて、自分が行った場所の情報をアップデートする作業の方がやっていて楽しそうですが、いずれにせよまだ完全に“いつのまに”という訳にはいかないようです。
とはいえ、こうしたライフログを活用するサービスは、今後すごい勢いで進化していくはず。バージョンアップに期待して、しばらく使い続けてみようと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.