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» 2014年11月07日 07時00分 UPDATE

「Xperia Z3」ロードテスト 第1回:カメラやオーディオだけじゃない――「Xperia Z3」で追加された新機能まとめ (1/2)

Xperia Z3の気になるポイントをさまざまな角度からレビューしていくロードテストを開始。第1回では、Xperia Z2から進化した部分を調べた。

[田中聡,ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズの最新スマートフォン「Xperia Z3」では、最大ISO12800で暗い場所でさらに明るく撮影できるようになり、単体でハイレゾ音源の再生が可能になるなど、カメラやオーディオの機能アップが目を引くが、そのほかの部分は何が変わったのか? 

 Xperia Z3の気になるポイントをさまざまな角度からレビューしていくロードテストの第1回では、あまり目立って説明されることの少ない新機能や要素も含めて、Z2から進化した部分を紹介したい。なお、検証・確認にはドコモの「Xperia Z3 SO-01G」を使用した。

photophoto 「Xperia Z3 SO-01G」

さらに広く、明るく撮影できる

 暗い場所で明るく鮮明に撮影できるカメラ機能が、Xperia Z3ではさらに進化。まず焦点距離(35ミリフィルム換算)はXperia Z2の27ミリからXperia Z3では25ミリとなり、より広角に撮影できるようになった。

photophoto 左がXperia Z3、右がZ2で撮った写真。Z3の方が広範囲を写せていることが分かる

 イメージセンサーの「Exmor RS for mobile」と画像処理エンジン「BIONZ for mobile」が進化したことで、最大でISO12800での撮影が可能に。ノイズリダクションもXperia Z2から進化しているとのことで、明るく、かつきれいに撮影できるのもポイントだ。なお、ISO12800で撮影できるのは「プレミアムおまかせオート」に設定したときのみで、マニュアル設定時に変更できるISO感度の上限は3200となっている。

 下記は左がXperia Z3、右がZ2で撮った写真。薄暗い室内で、プレミアムおまかせオートで「低照度」となったときに撮影した。いずれもISO4000だが、仕上がりには差が出ている。Xperia Z2も確かに明るく撮れてはいるが、細部がつぶれてしまっている。Xperia Z3の方が明るく、ノイズも抑えつつ、鮮明に記録できている

photophoto

 カメラモジュールは薄くするために新規のものを採用しており、Xperia Z2よりもボディが薄くなりながらも、フラットな形をキープしている。

photo カメラのレンズ部分が出っ張ることなく、厚さ約7.3ミリというフラットなボディを実現している

動画の手ブレ補正がさらに進化

 Xperia Z3は光学式手ブレ補正を搭載していないが、動画撮影時における手ブレ補正の精度を向上させる「インテリジェントアクティブモード」を追加。ソニーがハンディカムやサイバーショットで採用する電子式手ブレ補正技術を応用した独自のブレ解析技術によって、手持ちで走りながら被写体を追いかけても、なめらかで自然な動画を記録できるという。

 インテリジェントアクティブモードでは、撮影から少し遅らせて保存をする「追っかけ保存」をしているのがポイント。データを保存するまでに被写体の動きを解析することで、的確にブレを補正してくれる。まさに賢くブレを防げるというわけだ。

photo 動画の手ブレ補正で「インテリジェントアクティブ」が選択可能になった

カメラがさらに楽しくなる新機能

 Xperia Z3のカメラでは、Xperia独自の撮影アプリが5つ追加されている。

ARファン

 指で操作をしてペン/ブラシツールを使いながら、画面に3Dオブジェクトを加えたり、入力した文字に3D効果を加えて描いたりできる。被写体との距離に応じて3Dオブジェクトやペインティング文字の大きさが変わるのも面白い。

photophoto さまざまな効果を選んで指でプラスする。音も鳴る

マルチカメラ

 ほかのXperiaや、ソニーのWi-Fi/NFC対応カメラと接続して、最大2〜3台の視点を1画面に表示して撮影できる。ただし、現時点でスマホ・タブレットで接続できるのは「Xperia Z3 Tablet Compact」「Xperia Z3」「Xperia Z3 Compact」のみ。手持ちのXperia Z2やZ1で試してみたが、NFCの認識はするものの、画面を共有することはできなかった。マルチカメラを多くのユーザーが利用できるのは、まだ先になりそうだ。

フェイスインピクチャー

 メインカメラとインカメラの両方を利用して、撮影者と被写体を同時に写すことができる。マルチフェイス(丸型)、レポート(角丸)、縦2分割、横2分割という4種類のフレームパターンを選べる。撮影者も大きく写したければ、縦2分割か横2分割を選ぶといいだろう。

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サウンドフォト

 シャッターを押す前の最大約8秒と押した後の最大約2秒(合計10秒)にわたり、音声をを録音しながら写真を撮影できる。周囲の臨場感を伝えるのに効果的だ。

Live on YouTube

 動画を撮影しながらYouTubeで最大約15分間、生中継ができる。Facebookに生中継できる「Social live」も引き続き利用できる。

単体でハイレゾの再生が可能に

 Xperia Z2ではハイレゾ音源の再生に対応したが、USB DACアンプやポータブルヘッドフォンアップを接続してスピーカーやヘッドフォンに出力する必要がある。Xperia Z3は単体でのハイレゾ音源再生に対応したので、ハイレゾ対応のヘッドフォンやスピーカーと接続するだけで、ハイレゾ音源の再生が可能になる。

photo 9月30日のドコモ発表会で展示されていた、ハイレゾ再生のデモ機。MP3では再生できない音域を可視化している

ハイレゾでない音源も“ハイレゾ相当”の音質に

 MP3やAACなどの圧縮音源を、ハイレゾ相当の音質に変換するソニーの独自技術「DSEE HX」も新たに採用した。CDやMP3音源では44.1KHz/16ビットまでのところを、DSEE HXでは96KHz/24ビットにまで音域を拡張する。

photo 「DSEE HX」について

 DSEE HXは初期状態ではオフになっており、「ClearAudio+」をオンにしていると設定できない。ClearAudio+をオフにしてから「オーディオ設定」の「サウンドエフェクト」で「DSEE HX」にチェックを入れれば有効になる。ClearAudio+設定時とは明確な差があり、DSEE HXの方が音に深みがあるように感じる。また、ClearAudio+をオフにしているときは、イコライザーの設定が可能なので、曲に合わせてさまざまな音質を楽しめるのもうれしい。

photophoto DSEE HXは、Walkmanアプリの設定でClearAudio+をオフにしてから、「サウンドエフェクト」から設定できる(写真=左)。DSEE HX設定時にも、さまざまなイコライザーを利用できる(写真=右)

 一方で、今後はWalkmanでおなじみのデジタルアンプ「S-Master」の搭載にも期待したいところだ。

※初出時に「DSEE HXの設定項目は用意されていない」旨の記述がありましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします(11/7 15:59)。

 ノイズキャンセルやステレオスピーカーはXperia Z2から継承しており、ちょっとしたBGMを流したり、ポータブルオーディオプレーヤーとして活用したするのに大きな不満は感じない。

photophoto ソニーがすすめる音質へ簡単に設定できる「ClearAudio+」は引き続き用意されている

PS4 リモートプレイを楽しめる

 PlayStation4のゲームをスマホでプレイできる「PS リモートプレイ」機能も新たに搭載した。Wi-Fiを介してPS4とXperia Z3を接続し、ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」(写真下)を使うことで、Xperia Z3の画面でPS4のゲームを楽しめる。接続には「PS4 Remote Play」アプリが必要で、家庭内でのWi-Fi環境が推奨されている。

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