KDDIが発売したシャープ製のauケータイ「AQUOS K SHF31」。プラットフォームにAndroidを採用した理由の1つに、AQUOSスマートフォン向けに開発された多彩なカメラ機能の搭載が挙げられている。“次世代”なAQUOS Kのカメラはどんな使い勝手なのか、早速チェックしてみよう。
AQUOS Kのカメラは有効約1310万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。AQUOSスマホでおなじみの「NightCatch」を搭載し、暗い場所でもノイズを抑えた明るい写真を撮影できる。もちろん、オートフォーカス搭載だ。
スマートフォンでは標準的な機能になっているHDR(ハイダイナミックレンジ合成)撮影にも対応した。明るい部分と暗い部分がどちらもきれいに写るように、複数の写真を合成して1枚の写真に仕上げる機能だが、AQUOS Kはファインダー上で効果を確認しながら撮影できる「リアルタイムHDR」にも対応。「AUTO」にしておけば、逆光などの場合でも自動で認識し、HDR撮影が行われる。また、HDRモード時の連写も可能だ。
残念ながらAQUOS Kはインカメラを装備していない。しかし、「はい、チーズ」「シャッター」と話しかけるとシャッターが切れる音声シャッター(Voice Shot)を搭載しており、背面のカメラを使っても比較的簡単に自分撮りができる。
背面のカメラレンズの右脇にフォトライトを搭載している。ライトをオートに設定していると、必要なときにライトが自動で発光。強制発光やオフにも設定できる。
なお、AQUOS Kの本体を閉じているときに、ボリュームキーの下キーを長押しすると、このフォトライトが点灯して簡易ライトとして利用できる。
カメラを起動すると、ダイヤルキー面をPCのタッチパッドのように使える「タッチクルーザーEX」が有効になる。ポインタを動かしてファインダー上のアイコンや、静止画や動画のミニプレビューを選択し、設定の変更や表示画像を指定する。
またピンチイン/ピンチイン操作で拡大/縮小ができるほか、被写体の中央以外にピントを当てた写真を撮る時にも使う。ファインダー表示中に任意の場所でポインタをタップすると、そこにフォーカスを合わせた写真が撮れる。
撮影する環境や被写体に合わせて、さまざまな撮影モードが用意された。ファインダー上のモード切り替えで設定できるのは、おかませオート/標準/人物/夜景+人物/風景(自然)/夜景/料理/テキスト/セピア/モノクロ/銀残し/連写撮影/魚眼レンズ/ミニチュアライズカメラ/パノラマ/翻訳ファインダー/バーコードリーダーの17モードだ。
このほか、ノイズを低減した高品位な静止画を撮影できる「HQモード」、被写体に応じて適切な構図をアドバイスする「フレーミングアドバイザー」などの撮影モードが用意されている。
AQUOSスマホでも好評の「翻訳ファインダー」と「フレーミングアドバイザー」を紹介しよう。翻訳ファインダーは、カメラをかざすだけで、英語を日本語にリアルタイムに翻訳してくれる機能。長い文章は若干、不自然な翻訳になることがあるが、単語はかなり正確。レストランのメニューなどに便利に使えそうだ。
フレーミングアドバイザーは、シーンに合わせて分割線やメッセージが表示され、適切な構図で写真を撮れるようにサポートする機能。オートにすると、人物と料理の場合は自動で認識してガイドラインを表示する。
撮った写真は「データフォルダ」やファインダー上のミニプレビューから確認できる。カメラで撮影した画像は「フォト」、ムービーは「動画」に保存される。ビューアの使い勝手は、タッチクルーザーEXに対応していることを除くと、従来のフィーチャーフォンとほぼ同様だ。
データフォルダから表示する場合は、サムネイルを選択すると画像が拡大。十字キーの左右でページ送りができる。決定キーを押すたびに写真が拡大し、クリアキーで元に戻る。カメラキーを押すと画像が回転する。タッチクルーザーEXに対応しているので、ピンチイン/ピンチイン、ダブルタップでも拡大縮小が可能だ。
サブメニューでは、画像の送信や編集、壁紙やアドレス帳への登録ができる。画像の送信はメール添付や赤外線通信のほか、BluetoothやFeliCaを使ったIC送信も可能だ。画像編集にはトリミング、リサイズ、回転、上下や左右の鏡面回転、エフェクト、補正などが用意され、多彩なメニューで写真を加工できる。
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