格安SIMで電話を使う2つの方法

» 2016年05月08日 06時00分 公開
[ITmedia]

 格安SIMで電話を使うには、2つの方法があります。1つは、MVNOが提供する「音声通話対応SIM」を利用する方法。もう1つは、スマホに「電話アプリ」をインストールして通話する方法です。

音声通話対応SIMを使う

 まずは「音声通話対応SIM」を利用する方法から見ていきましょう。音声通話対応SIMでは、キャリアのスマホと同様に、「090」や「080」「070」で始まる電話番号を持つことができます。通話料は、30秒あたり21.6円です。いままで使っていた電話番号を継続利用できる「MNP」にもほぼ全てのMVNOが対応しています。

 キャリアの顧客サポートセンターに電話するか、ショップに直接行ってMNPしたい旨を伝えると、「MNP予約番号」という番号を発行してもらえるので、この番号をMVNOと契約する際に申告すれば、いままでの電話番号を格安SIMに引き継いで利用できます。仕事などの都合で電話番号を変えられない人は、MNPで音声通話対応SIMに乗り換えるといいでしょう。

電話アプリを使う

 次に、「電話アプリ」を利用する方法を見ていきましょう。電話アプリには、大きく分けて2つの種類があります。1つは特定の電話番号網を中継することで、通常の通話料よりも割安な料金を実現した電話アプリです。代表的なものの1つが「楽天でんわ」です。このアプリでは、電話をかけるときに番号の頭に「0037-68-」が自動的につけられます(通話相手には表示されません)。そのまま発信することで、30秒あたり10.8円と通常の半額での通話が可能になります。

 また、「楽天でんわ」では、「5分かけ放題オプション」を提供。このオプションは、月額918円を支払うことで、5分以内の国内通話が何度でもかけ放題になります。さらに、5分以降の通話は30秒あたり10.8円なので、通話する機会が多い人に適しているといえるでしょう。

 もう1つは、インターネット回線を通じて音声を送受信し、通話ができる仕組みの「IP電話アプリ」です。データ通信を利用して音声をやりとりするため、音声通話に対応していないデータ通信専用SIMでも利用することができます

 代表的なものの1つにNTTコミュニケーションズが提供する「050 plus」があります。050 plusの1分あたりの通話料は、固定電話への発信が2.88円、携帯電話への発信が17.28円と、音声通話SIMの通話料より割安になっています。フリーダイヤルや119、110など緊急通報への発信はできませんが、同じアプリ同士の会話が無料になるなど、料金節約に役立てられるサービスが多いのが特徴です。

 その他のIP電話アプリ(サービス)については、「格安SIMで使える『IP電話サービス』のおすすめは?」を参考にしてみてください。

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