S7 edgeのカメラはロック画面から起動もできるが、ホーム画面に撮影モードを指定した起動ショートカットを置くこともできる。S7 edgeのカメラ機能が持つ10個の撮影モードそれぞれを、ホーム画面に貼り付けられるのだ。「Tasks edge」にも、一部の撮影モードのショートカットを置くことができる。
標準の「カメラ」アプリのショートカットでは、常に「自動」モードで起動する。すぐに特定モードを使いたい場合は、ショートカットを置くと非常に便利だ。
基本となる「自動」モードの撮影画面はこんな感じ。カメラボタンを押して撮影する。連写をしたいなら、カメラボタンを押しっぱなしにする。このあたりの仕様は従来のGalaxyシリーズのカメラと同様だ。
ただし、タッチしたときの振る舞いが2パターンに増えた。通常の「タッチAF」と、新登場の「トラッキングAF」である。
トラッキングAFは「被写体自動追尾AF」といっていい。これをオンにすると、タップした被写体が動いても構図を変えてもそれを追いかけてくれるが、AF/AE(自動露出補正)ロックが無効となり、露出補正も使えない。今まで通りの感覚で使いたいときは、トラッキングAFをオフにしておけば良い。
もうひとつ新しいのは「モーションフォト」機能だ。写真を撮影するとその直前の約2秒分を動画としても残してくれる機能で、iPhoneの「Live Photos(ライブフォト)」に似た感じのものだ。
使ってみよう。
なんてことのない猫の写真だが、実はファイルサイズが11MBもある。通常の2倍以上の容量はある。なぜかというと、モーションフォト用の動画データがどうやら「写真ファイルに組み込まれてる」からだ。
モーションフォトで撮った写真をS7 edgeのギャラリーアプリで開くと、右上に小さなモーションフォトボタンが出てくる。これをタップすると、絵が動き出すのだ。面白い。実際にS7 edgeで再生するとこんな感じだ。
モーションフォトから動画だけをMP4形式で出力することもできる。動画は960×720ピクセルで、秒間30コマとなる。
さらに、モーションフォトの中から決定的な瞬間をキャプチャして静止画として切り出すことも可能だ。
ただし、モーションフォトから切り出した画像はは960×720ピクセルと、ちょっと小さい。
iPhoneのLivePhotosは、シャッターを押した前後最大3秒で、動画は1440×1080のHDクオリティだが、秒間15コマ程度と動きはちょっとカクカクだ。それに対して、モーションフォトはシャッターを押す寸前の2秒間で、動画は960×720ピクセルと解像度は小さいが、秒間30コマで動きは滑らかというところが違いとなる。
普段の撮影でモーションフォトやAFに続いて意識したいのはHDR。個人的には「オート」のままでいいと思うけれども。HDRの仕組みは先ほど書いたので、ここではその差が大きく現れた例を1つ示しておく。
窓の外の風景がきっちりと出ていて、運転台の室内の暗部が潰れずに細かいところまでよく分かるのは、HDRオンの時。等倍で見たときに小さな字までくっきり読めるのが、HDRオフの時。
ということで、何を重視するかによって使い分けるのが良いだろう。
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