格安SIMでキャリアメールの代わりに使える連絡手段は?

» 2016年06月24日 06時00分 公開
[ITmedia]

 格安スマホに乗り換えると、「〜@docomo.ne.jp」「〜@ezweb.ne.jp」「〜@softbank.ne.jp」などのメールアドレスでメッセージを送受信できる「キャリアメール」が使えなくなります。ここでは、キャリアメールに代わって日常的な連絡手段として使いやすいサービスを紹介していきます。

キャリアメールの代替ツールとして定番化した「LINE」

 「LINE」は今や多くの人が利用するサービスです。チャット感覚で短いメッセージのやりとりができたり、感情を表現する大きなスタンプを使えたりするので、メッセージの入力が苦手な人でも手軽に使えます。ユーザー数が多いので友人たちとつながりやすく、日常的に利用するキャリアメールとして十分代用できます。

 LINEを利用できるのは音声通話対応SIMか、SMS機能付きのデータ通信専用SIMに限られます。LINE登録時には電話番号の入力が必要だからです。電話番号宛てに送れる「認証番号」を入力したら初期設定は完了です。電話番号が付与されないデータ通信専用SIMではこの手続きが行えないので注意しましょう。

LINEは初期設定画面で電話番号を入力する必要がある(写真=左)。電話番号を登録すると認証番号がSMSで送られてくる(写真=右)

「Facebook」のMessengerをメールの代わりにする

 メッセージのやりとりは「Facebook」でも行えます。Facebookは「Messenger」というメッセージアプリと連動しており、Facebook内で「友達」として登録されている人とチャットのように連絡が取り合えます。Messengerの設定で、新しいメッセージが届いたことを伝える「プッシュ通知」を許可しておけば、メッセージを受信してからそれに気付くまでのタイムラグを発生させずに済みます。

Messengerではメッセージ以外にスタンプや写真も送信できる

Webメールのサービスを使ってみよう

 「Gmail」や「Yahoo! メール」などの無料のWebメールサービスもキャリアメールの代わりに活用できます。特に、GmailはAndroidのスマホに標準搭載されているので、Googleアカウントでサインインすれば、すぐに利用可能です。

GmailはAndroidのスマホに標準搭載されており、複数のメールアドレスを管理することもできる

 Webメールを使う際に注意したいのは、キャリアメールにメッセージを送信できない場合がある点です。メッセージを送った直後にエラーメッセージが返信されてきたら、相手にメッセージが届いていない証拠です。キャリアメールは迷惑メール対策用にPCメールの受信を拒否する「メールフィルター」設定を備えており、この設定がオンになっているとWebメールを受信できなくなります。メールフィルターをオンにしていても、特定のPCメールアドレスを受信できるように設定を変更できるので、自分のWebメールのアドレスを受信できるよう相手に頼んでもいいでしょう。

MVNO独自ドメインのメールアドレスを取得しよう

 MVNOのなかには独自のメールサービスを提供している会社もあります。こうしたサービスでは、独自ドメインのメールアドレスを取得できます。「楽天モバイル」は、「〜@rakuten.jp」ドメインのメールが無料で利用できる「楽天メール」を、「UQ mobile」には月額216円で「〜@uqmobile.jp」ドメインのメールアドレスを取得できるオプションを提供しています。

楽天メールの場合、アドレスを1つまで登録できる

 MVNOのメールサービスであれば、キャリアメールのアドレス宛にメッセージを送ってもエラーが発生しません。絵文字やデコレーションメールにも対応しているので、よりキャリアメールに近い形でメッセージを送れます。

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