コラム
» 2016年06月30日 16時19分 UPDATE

ふぉーんなハナシ:開局から4年3カ月、「NOTTV」の放送終了を見届けた

2011年7月に終了した地上アナログ放送の帯域を使っていた「NOTTV」。日本初のスマホ向け放送は、開局からわずか4年3カ月で幕を下ろしました。

[平賀洋一,ITmedia]

 6月30日12時、スマートフォン向けマルチメディア放送「NOTTV」の放送が終了しました。現在、アプリを起動すると砂嵐……ではなくサービス終了の告知が表示されます。

NOTTV終了NOTTV終了 6月30日11時35分頃の「NOTTV 1」。AKB48出演の終了特番を生放送流中(写真=左)。12時に停波。砂嵐ではなくなんだか味気ない「放送休止中」の画面に……(写真=右)
NOTTV終了 後ほどアプリを起動したところ。これでもかとサービス終了を告知

 2012年4月にスタートしたNOTTVは、2011年7月に終了した地上アナログ放送の帯域を使い、普及が見込まれていたスマホなどに特化した放送でした。ワンセグを超える画質(720×480ピクセル、シフトタイム番組は1280×720ピクセル)やオンデマンド対応などをうたっていましたが、放送を見るための環境が広がらず、わずか4年3カ月での停波――となってしまいました。

NOTTV終了 ワンセグより高解像度のため、大画面化したスマホでも快適に視聴できました

 NOTTVはNTTドコモのグループ企業mmbiが運営していた放送局の名称で、放送自体は「モバキャス」と呼ばれ、同じくドコモ関連のジャパン・モバイルキャスティングがエリアを展開。しかし電波が届くエリアは3G/4Gの様には充実せず、室内ではなかなか受信できないなど、同時期に普及したネットの動画配信サービスに比べて使い勝手に課題があったのは確かです。

 また実質的にドコモのサービスであり、視聴できる端末はドコモのAndroidスマートフォンとタブレットのみ。iPhoneやiPadでもNOTTVが見られる外付けチューナーモバイルWi-Fiルーターなども登場しましたが、価格や手軽さの面でハードルがありました。

 コンテンツ面ではアイドルやお笑い芸人を起用した独自番組をラインアップし、サッカーと野球が中心のスポーツ中継や専門チャンネルと組んだニュース番組を編成。2015年にはBS/CS6局の同時配信も開始しました。料金は月額400円(税別)で、後に無料チャンネルやBS/CSの専門チャンネルも見られるパック料金(635円)も設定しましたが、割高感は拭えなかったようです。

 ITmedia Mobileは地上アナログ放送の終了もフィーチャーフォンで見届けていますが、まさかその跡地(VHF-High帯)で始まったNOTTVがこんなに早く終わるとは(いや、ホントに)。以前もらったNOTTV用のアンテナケーブルを使い、万全の体制で放送終了に臨みましたので、その様子は動画でご覧ください。

NOTTV終了NOTTV終了 そういえば難視聴者向けにアンテナを配布したりしていました
NOTTV終了 万全の受信体制で放送終了を待ちます
NOTTV終了 終了番組「NOTTVのキセキ」が始まりました
NOTTV終了 お問い合わせはこちら
NOTTV終了 開局当時の映像です
NOTTV終了 エリアは47都道府県に展開
NOTTV終了 電子雑誌を配信する「NOTTVブックス」もありました
NOTTV終了 チャンネル増加の際は林家ペー・パー子さんを使ったCMも作成
NOTTV終了 しかしそれも今日まで……
NOTTV終了 あ、終わってしまった

 さて、地上アナログテレビ放送終了後に空いた周波数帯域では、NOTTV(モバキャス)とは別のVHF-Low帯(99M〜108MHz)を使った新しい放送(V-Low マルチメディア放送)として「i-dio」がスタートしました。現在は音声コンテンツが中心で、テレビというより次世代ラジオとも呼べるi-dio。今後は次世代放送としてi-dioに注目していきたいと思います。

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