8月2日にSamsung Electronicsは新製品発表会「SAMSUNG Galaxy Note Unpacked 2016」を米ニューヨークで開催し、Galaxy Noteシリーズの最新モデルとなる「Galaxy Note7」を発表。どのような進化を遂げたモデルなのか、写真でその概要を見てみよう。
Samsungのフラグシップスマートフォンは、春に「Galaxy Sシリーズ」、秋に「Galaxy Noteシリーズ」が毎年発表されている。2016年のGalaxy Noteは8月2日という、例年よりも早い時期に発表された。Galaxy Note7は過去のGalaxy Noteシリーズの集大成ともいえる、あらゆる機能が進化した製品に仕上がっている。
Galaxy Note7は5.7型のディスプレイを搭載したモデル。両サイドがカーブを描く「エッジディスプレイ」を搭載しており、端まで情報を表示できるため、幅は5.7型ながらもスリムな73.9mmに抑えられている。片手でも十分持てる大きさだ。
背面もディスプレイ面と同様に左右の角を取ったデザイン。Galaxy S7 edgeと類似の形状だが、Galaxy Note7ではエッジ部分のカーブを表裏で同じ角度にそろえられており、ディスプレイ面と背面が完全対称なデザインとなった。
カメラ部分はまだ出っ張りが若干残っているものの、その高さはわずかでありほぼフラットな形状となった。なおカメラはGalaxy S7 edgeと同じ1200万画素のセンサーと、F1.7のレンズを搭載する。
本体の下部にはイヤフォンジャック、USB Type-Cコネクター、スピーカー、Sペンが配置される。キャップレスだがIP68の防水に対応しており、このまま水を浴びても問題ない。
側面のフレーム部分は本体の実サイズの厚み7.9mmより薄くなっている。なおブルーのモデルはこのフレーム部分がゴールド仕上げとなっている。こうしてみるとカメラの出っ張りがほぼなくなったことに気が付く。
Galaxy Note 7の本体カラーは4色が提供される。左からゴールド(Gold Platinum)、ブラック(Black Onyx)、ブルー(Blue Coral)、シルバー(Silver Titanium)で、金属の質感をそのまま生かした色合いが美しい。
Sペンは本体から奥へ軽く押し込むとそのまま飛び出してくる。そのため、頭の部分はバネの入った構造となっている。なお、この機構は2015年のGalaxy Note5から採用されている。
Galaxy Note7のSペンは本体と同じIP68の防水防塵(じん)対応となった。サイズはややスリムになり、ボタンの位置はより中央側に移動。ペン先は細くなり感度は倍になっている。
Galaxy Note7の最大の進化はこのSペンだ。書くことはもちろん、Note7を使いやすくする新しい機能がいくつか追加されている。例えばペンを抜くか、ペンのボタンをダブルクリックして現れるこのエアコマンドメニューに見える「Translate」(通訳)、「Magnify」(拡大)なども今回新たに開発されたものである。
ロックあるいはスリープ状態でも、Sペンを抜けばそのままメモを書くことができる。黒地のディスプレイ上に書くため、まるで黒板の上に字を書いているようにも見える。この機能はGalaxy Note 5に搭載され好調だったものだ。
Galaxy Note 7では、この書いたメモをスリープ中にも常時表示することができるようになった。Galaxy S7 edgeから採用されたAlways On Display(AOD)機能を拡張したもので、有機ELディスプレイの特性を生かしたもの。忘備録や買物メモなどを書いた後、そのまま表示できるのだ。
スマートフォン向けサイトなど、画面を指先でピンチアウトしても拡大表示することができないものもある。しかしMagnify機能を使えばSペンを画面に近づけるだけで、その部分を拡大してくれるのだ。細かい文字や画像を見たいときに有用だろう。ポップアップで倍率表示が出るので、その部分をタップすれば倍率の変更も簡単だ。
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