この夏、ZTEからコスパの高いAndroidスマートフォン「ZTE BLADE V7 Lite」と「ZTE BLADE E01」が発売された。1〜2万円台という価格が魅力だが、コスパは高いのか? 2機種のスペックやパフォーマンスなどを比べながら紹介していく。
ミュンヘンでデザインされたというBlade V7 Liteは、約5.0型HD(720×1280ピクセル)のディスプレイを持つスタンダードモデルだ。
主なスペックは、64ビット1.0GHzの4コア CPU(MT6735P)、2GBのメインメモリ、16GBの内蔵ストレージ、最大32GBのmicroSD、Android 6.0、2500mAhバッテリー、Wi-Fi規格IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0。この他にAMラジオの番組がFMで聴けるワイドFMが搭載されている。
外観で特徴的なのは、2.5D加工された側面のフレームに溶け込むようなデザインの前面ガラスだ。少し盛り上がったような面構成だが、フリック時に画面端までしっかりと操作しやすい印象だ。曲面を主体としたメタルボディーは、薄さ約7.9mmながらアルミ合金による堅牢(けんろう)性を確保した。
市場想定価格2万1800円(税別)という低価格ながら高い質感に仕上がっている。カメラについては前面・背面ともに約800万画素のものが搭載されている。今回レビュー用に借りた機種のカラーは「シルバー」だが、この他に前面がブラックの「グレー」の2色が用意されている。
BladeV7 Liteの大きな特徴は、背面の指紋認証センサーだ。アウトカメラの下に配置された指紋センサーではロック解除ができるほかに、通知領域の表示、ミュージックプレーヤーのコントロールなども可能になっている。
Blade E01は市場想定価格1万4800円(税別)のエントリーモデルだ。約5.0型HD(720×1280ピクセル)のディスプレイ、64ビット 1.0GHzの4コア(MT6735P)はBlade V7 Liteと同じだが、メインメモリは1GB、内蔵ストレージは8GB、バッテリー容量は2200mAhで指紋認証センサーがないなど、Blade V7よりもスペックは劣る。また、Android OSのバージョンはAndroid 5.1で、Blade V7 Liteの6.0よりも古い。カメラはアウトが約800万画素、インが500万画素だ。
背面に曲面を採用したBlade V7 Liteに対し、Blade E01はフラットなデザインを採用し、全く異なるシンプルで落ち着いた印象に仕上げている。厚さは約7.8mm、幅は約71mmとコンパクトに仕上がっており、手の小さな女性ユーザーでも持ちやすいだろう。カラーはブラックとホワイトの2種が用意されている。
2機種の比較もしていく。外観の違いは先に紹介した通り、背面に指紋センサーを設け曲面を主体としたデザインのBlade V7 Lite、シンプルな面で構成されて持ちやすいBlade E01といったところだ。内蔵バッテリー容量も多少の違いはあるが、同じ5.0型ということでサイズの差はほとんどない。前面のタッチセンサー式のナビゲーションキーを採用しているのは共通している。
この他にも両機を触ると、メインメモリ容量の差も大きいと感じる。メモリはBLADE V7 liteが2GBで、BLADE E01が1GBだが、メモリはパフォーマンスに大きな影響を及ぼす。BLADE E01の1GBメモリでは、大容量のゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」をプレイすると動作が重くなることがあった。また、E01では画面の切り替え時にもたつきを感じることもあった。
機種名 | BLADE V7 Lite | BLADE E01 |
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メーカー | ZTE | |
OS | Android 6.0 | Android 5.1 |
プロセッサ | MT6735P /1GHz 4コア | |
メインメモリ | 2GB | 1GB |
ストレージ | 16GB | 8GB |
外部メモリ | microSD対応 | |
ディスプレイ | 約5型HD | |
解像度 | 720×1280ピクセル | |
バッテリー容量 | 2500mAh | 2200mAh |
アウトカメラ | 有効800万画素 | |
インカメラ | 有効800万画素 | 有効500万画素 |
ボディーカラー | シルバー、グレー | ホワイト、ブラック |
サイズ | 約70.2(幅)×143.8(高さ)×7.9(奥行き)ミリ | 71(幅)×142.5(高さ)×7.8(奥行き)ミリ |
重量 | 約135グラム | 約155グラム |
対応バンド | LTE:Band 1(2.1GHz)、3(1.8GHz)、5(850MHz)、8(900MHz)、19(800MHz) 3G:Band 1(2.1GHz)、8(900MHz)、6/19(800MHz) GSM:850/900/1800/1900MHz |
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スペック以外ではホーム画面のUI(ユーザーインタフェース)の違いにも注目したい。Blade E01はGoogleが提供する純正のホームアプリを採用している。対してBlade V7 Liteは、iPhoneのようにホーム画面にアプリのアイコンなどを並べるものに近く、ホームとアプリトレイが分かれていない。初心者にはBlade V7 Liteのホームの方が分かりやすいが、ホームを細かくカスタマイズしたいのならE01の方が向いている。
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