スマートフォンを保護する手段として、ケースだけでなく「ガラスフィルム」の存在も忘れてはならない。特にディスプレイのガラスは、打ち所によっては簡単に割れてしまうし、iPhoneのガラスがバキバキに割れた状態で使っている人をよく見かける。
本体を落として外装を傷つけてしまうのは悲しいが、軽傷ならスマホ自体は問題なく使い続けられるはず。しかし前面のガラスが割れてしまうと、画面が見にくくなったり操作しにくくなったりと、弊害が大きい。
また、ケースを付けると本体がかさばってしまい、もともと大きいiPhone 7 Plusや6/6s Plusなどのユーザーには、特に大きなデメリットになる。「ガラスを割りたくないけれど、本体の大きさも増やしたくない」というニーズに応えてくれるのが、ガラスフィルムというわけだ。
KODAWARIがiPhone 7とiPhone 7 Plus向けに販売している「ITG Full Cover - Impossible Tempered Glass(以下、ITG Full Cover)」は、PATCHWORKS製のフルカバーガラス。価格(税別)はiPhone 7向けが3600円、iPhone 7 Plus向けが3800円。ガラスの厚さは0.33mmと薄く、強度はPETフィルムの3倍となる9Hを確保。ナイフや鍵などの鋭利なもので触れても簡単に傷が付かない。
特筆すべきは、iPhone 7/7 Plusのガラスと同様に、ITG Full Coverも縁がカーブしており、7/7 Plusのディスプレイ面を完全にカバーしてくれること。ガラスが割れるのは、ディスプレイの縁に衝撃が加わることが原因となるケースが多いが、ITG Full Coverなら安心だ。ただし、同じPATCHWORKS製では「LEVEL」シリーズをはじめ、ケースと併用できない場合があるので注意したい。
ガラスフィルムの縁は、ブラックかホワイトに加色されているので、iPhone 7/7 Plusのどの本体色に貼っても、元のカラーを損ねることなく使える。筆者はiPhone 7 Plusのジェットブラックを使っているのでブラックのフィルムを貼ってみたところ、外観の違いはほとんど見られない。またガラスの下にはシリコン層が設けられており、ホコリの侵入を防いでくれるのもうれしい。
さて、ガラスフィルム/保護フィルムというと、「ぴったり合わせて貼るのが難しい」「気泡が残ってしまう」などの懸念があるが、ITG Full Coverなら心配無用。保護フィルムのようにペラペラしておらず固いので、位置合わせがしやすく、貼り付けた後も気泡が入りにくい。もちろん、貼り付ける前は、付属のクリーニングワイプでiPhoneの画面を念入りに拭いておく必要がある。
位置合わせをするときは、ガラスフィルムに空いているレシーバーやインカメラの穴と、iPhoneの穴が重なるようにすればよい。少しずれたかな……というときは、もう一度貼り直しても問題ない。
ガラスを貼り付けた後も、貼り付け前と同じく問題なくタッチ操作できた。画面の視認性も問題ない。iPhone 7 Plusを手にしたときに、ガラスの段差が手に当たるのが少し気になるが、違和感を覚えるほどではない。ホームボタンの部分は円形にくりぬかれており、ここにも段差があるが、問題なく操作できる。
ITG Full CoverをiPhone 7 Plusに装着して数日間使ってみたが、7 Plusの外観とサイズがほとんど変わらないまま、ディスプレイのガラスを守れるという安心感は、思いのほか大きかった。
筆者が使っているiPhone 7 Plusの「ジェットブラック」は滑らかな質感が心地よいが、ケースを付けるとその質感は失われてしまう。側面〜背面がむき出しになることのリスクは当然あるが、ガラスを守る安心感+ほぼ変わらない外観を優先したいという人は多いだろう。そんな人に、ITG Full Coverは有力な選択肢になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.