世界最小をうたうLTEスマホ「Jelly」登場 出資開始57分で目標額を達成

» 2017年05月11日 12時26分 公開
[井上輝一ITmedia]

 世界最小をうたうLTEスマートフォン「Jelly」が、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で出資を募集している。5月3日に募集を開始してから、目標額の3万ドルを57分という勢いで達成し、11日時点で73万ドルを集めるほど注目を集めている。

世界最小クラスのスマホ「Jelly」

 Jellyを作るのはUnihertzという中国・上海のデザイナーとエンジニアの集団だ。JellyはLTE通信に対応し、OSにはAndroid 7.0を採用する。端末の小ささを追求しており、ズボンのコインポケットにも入るサイズをうたっている。肝心のサイズは43(幅)×92.3(高さ)×13.3(奥行き)mmで、重量は60.4g。日本で小さなAndroidスマートフォンといえば、2011年にドコモから発売された「Xperia ray SO-03C」だが、こちらの大きさは約53(幅)×111(高さ)×9.4(奥行き)mmで重量は約100gだった。Xperia rayと比べると、厚さ以外はJellyのほうが小さいと言える。

 なお、海外の4G対応の小型スマートフォンでは他にPosh Mobileという会社の「Micro X S240」がある。こちらは47(幅)×89(高さ)×11.6(奥行き)mmで重量は52gであるため、重量、高さ、奥行きに関してはこちらのほうが小さい。しかし、対応する通信規格が4GといってもHSDPA+なので、LTEスマホではJellyが世界最小というのは今のところ間違っていないだろう。

Jellyの寸法
コインポケットに入るサイズ

 小ささにこだわった分、CPUは1.1GHzクアッドコア、メモリは1GB/2GB、ストレージは8GB/16GB、画面は2.45型で432×240ピクセルのTFT液晶、バッテリー容量は950mAhとスペック面は控えめになっている。デュアルnano SIMスロットを搭載するが、片側が4G(FDD-LTE、TD-LTE)、もう片側が2G(GSM)の構成だ。カラーはパールホワイト、スカイブルー、スペースブラックの3色。

 カメラはアウトカメラが800万画素、インカメラが200万画素。Micro SDカードスロットは256GBのSDXCカードまで対応する。

 また、出荷を予定する2017年8月の時点で取得予定の認証はCE、FCC、RoHSで、日本向けに技適(技術基準適合証明等)を取得する予定はない。

 メモリ1GB、ストレージ8GBのJellyは79米ドル(約9000円)の出資で入手可能。メモリ2GB、ストレージ16GBに増やした「Jelly Pro」は95米ドル(約1万800円)で入手できる。

スペック表
Google Playからアプリをダウンロードできる

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