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» 2017年10月07日 06時00分 公開

IoTでネットワークカメラを再発明? スマホから手軽に遠隔視聴できる「Safie」を試す (3/3)

[山口真弘,ITmedia]
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専用カメラ「CC-2」は高画質が特徴

 Safieは同社が直販している専用ネットワークカメラの他、アクシスコミュニケーションズ社製の約200機種のカメラでも利用できるなど、幅広い対応機種を用意している。今回は家庭やSOHOで導入する場合に候補の筆頭に挙がるであろう専用カメラ「QBIC CLOUD CC-2(以下CC-2)」について紹介しておく。

 このCC-2は2017年7月に登場した新製品で、型番からも分かるように従来存在していたCC-1というモデルの後継となる。従来はカメラ本体を細長いアームで支える構造だったが、今回のCC-2ではタマゴ型のボディーへと一新された。これに伴い、カメラの角度を本体側で上下左右方向に変更できるようになった。リモートではなく手動による変更だが、従来は基部をネジで緩めて角度を変えなければいけなかったので、大きな進化だ。

Safie 「QBIC CLOUD CC-2」。エルモの製品で、Safie専用のネットワークカメラとなる
Safie 本体サイズをCDと比較したところ。設置しやすいコンパクトさも大きな利点だ
Safie 正面から見たところ。黒い部分がカメラ本体。欲を言えば、カメラ未使用時にレンズを物理的に覆う仕組みがあるとありがたいところだ
Safie 横に90度回転させたところ。リモートでのパンとチルトには対応せず、手動での角度変更にのみ対応する
Safie カメラ部を上に90度回転させることもできる。壁掛け設置ではこの角度で使うことになるだろう
Safie 電源はMicro USBコネクターから供給する
Safie ケーブルを接続した状態。市販のケーブルと交換して長さを調整することも可能だ
Safie カメラのステータスは本体正面の下部にあるLEDで判断できる
Safie 従来モデルであるCC-1(右)との比較。カメラ本体部はほぼ同一だが外観は全く異なる。ちなみにCC-1は防水対応(IPX4)だったが、今回のモデルは非対応だ。つまり、屋内設置が前提となる
Safie 横から見たところ。従来はケーブルがじか付けだったが、CC-2では取り外しが可能になった

 従来のCC-1と比較してやや後退したのは視野角だ。CC-1は左右170度という異常に広い視野角で、壁に沿って設置するだけで室内のほぼ全域を見渡すことができた。カメラの位置を変えようと真横から近づいても、体の一部が必ずと言っていいほど映り込んでしまうといえば、その角度の広さを感じてもらえるはずだ。

 今回のCC-2は、視野角が134度とやや狭くなり、従来のように広い範囲を捉えることができなくなった。もっともこれまでの「超・広視野角」が「広視野角」になったというレベルで、以下のサンプル画像のように2台をわざわざ並べて比較したり、これまで設置していたCC-1をCC-2にリプレースしたりでもしない限り、違いに気付く人はほとんどいないだろう。特徴としては弱くなったが、実用レベルでは十分というのが率直な感想だ。

 ちなみにCC-2の大きな売りである画質については、HD 720p、30fps、有効画素数は2Mピクセルということで、売れ筋の主流となっている1Mピクセルクラスのスマホ対応ネットワークカメラの画質および滑らかさとは一線を画している。レンズはF2.0と明るく、ナイトモードにももちろん対応している。

SafieSafie CC-1(上)とCC-2(下)の視野角の比較(画像=左)。CC-1の方が魚眼に近く、広い範囲を撮影できる。ビジネスホテルの室内に2台並べて設置し視野角を比較(画像=右)。CC-2(下)はベッドの足元までは写っていないが、ネットワークカメラとしてはそこそこ広角だ

 また細かいところでは、USBケーブルがじか付けではなく、取り外しが可能になったのも利点だ。ケーブルを都合のよい長さを変更できることに加えて、本体の電源をオフにする場合、これまでであればAC変換アダプターの根元からケーブルを抜く必要があったのが、今回のモデルでは本体背面からケーブルを外すだけで済むようになった。電源スイッチがないCC-1を使っていて不便と感じる点だったので、この変更は個人的にはありがたい。

 ちなみに今回紹介しているCC-2は無線モデル(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)だが、有線と無線の両方に対応するモデル「CC-2L」も用意されている。CC-2は5GHz帯も利用できるので、2.4GHz帯でうまく接続できない場合も5GHz帯を利用すれば問題を回避できるが、常時安定した通信品質を求めるのであれば、有線にも対応したモデルを検討するとよいだろう。

「きちんと使えるネットワークカメラソリューション」の最右翼

 ガジェットが好きなユーザーの場合、魅力的なハードウェアの登場をきっかけに、それに付随したサービスを使い始めることが多いわけだが、IoTデバイスでこうした選び方をすると失敗する確率が高い。理由は簡単で、どれだけハードウェアの完成度が高くても、そのバックボーンの部分がチープだと、製品として意味を成さないからだ。撮影した映像を保存・閲覧するところまでが1つのソリューションであるネットワークカメラも、この図式がそのままあてはまる。

 Safieは、ネットワークカメラというハードウェアから探し始めるとその存在を見つけるのは難しいが、「きちんと使えるネットワークカメラのソリューション」というソリューションの側から探し始めた場合、候補の最右翼となる存在だ。これまでハードウェア主体のネットワークカメラを使った経験があり、かつサービスのデキに満足が行かなかった人には、必ず刺さることだろう。今回は家庭やSOHO向けの利用を前提に紹介しているが、法人でも大手への導入実績があり、大規模な利用にも対応できるのは心強い。

 余談だが、最近は海外ベンダー製の一部のネットワークカメラで、「操作していないのにカメラが自分を追尾してきた」など、あたかも第三者に監視されているかのような不審な動きが見つかり、ネットでうわさになった例もある。

 このSafieは運営会社も国内、サーバも国内であり、かつオンラインバンク並みのセキュリティをアピールしていることもあり、この種の製品の中では安心度は高い。前述のようにライブ配信だけであれば無料で利用できるので、月額料金を払うことまでは考えていないという人も、まずは気軽に試してみてはいかがだろうか。

Safie うまく接続できない場合は自己診断を行ってステータスを確認したり、サポートに送信したりできる

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