ある「iPhone 6s」ユーザーが、iOSをアップデートしたら動作が遅くなったと米Redditに投稿したことをきっかけに、「Appleは旧iPhoneの動作を意図的に遅くしているのではないか」という疑惑が起きている。この件についてAppleが声明を発表した。
Appleはまず今回の件について「Appleへの期待を裏切られたと感じる方もいらっしゃるでしょう。心よりおわび申し上げます」と謝罪。その上で、意図的にApple製品の寿命を縮め、ユーザー体験を損なわれるようにしたことは一度もなく、今回の問題では多くの誤解が生まれている、としている。
旧iPhoneのパフォーマンスが悪化する要因の1つとして、Appleは「バッテリーの経年劣化」を挙げる。経年劣化によって、「特にバッテリー残量が低下している際にピークエネルギーの負荷を処理する能力が落ちるため、状況によっては結果的にデバイスが突然シャットダウンする場合がある」としている。
もう1つが、OSアップデートや、バグ修正の小規模なソフトウェアアップデートによるもの。後者については2017年1月に配信した「iOS 10.2.1」が該当し、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE上での予期しないシャットダウンを防ぐため、ピーク負荷時の電力管理を向上させるアップデートを提供した。一部のシステムコンポーネントの最大パフォーマンスを動的に管理するものだが、場合によってはアプリの起動時間が長くなったり、パフォーマンスが低下したりする可能性があるという。このアップデートは「iOS 11.2」でiPhone 7とiPhone 7 Plusにも実施している。
これらの要因によって、旧iPhoneのパフォーマンス低下が起こりうるとAppleは考察。疑惑によって失われた信頼を取り戻すべく、Appleは以下の対応を行う。
上記の対応に加え、「すぐにバッテリーの交換を行えるよう準備が整いました。ただ、初期のバッテリーの供給には限りがあります」との声明も発表した。
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