ラスベガスのバスは渡航者も“スマホだけ”で乗れる山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2018年01月13日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 CES 2018が開催された米ラスベガス。24時間オープンしているカジノや、さまざまなショーを1日中体験できるリゾート地です。しかも繁華街(ストリップ通り)を中心にバスが走っており、車を使わなくても移動できるという、米国でも便利な街です。

Deux ストリップを24時間走るバス、Deux

 海外でバスに乗るのは大変ですよね。でもラスベガスのバスはスマートフォンでチケットを買い、スマートフォンを使って乗車できるのです。しかもNFCは不要。QRコードで乗れるので、ちょっと古いスマートフォンや、NFCを搭載していないiPhoneでも利用できるのです。

Deux スマホを使ってラスベガスのバスに乗車

 ストリップを走るバスは、Deuxと呼ばれる2階建てバスが24時間走っています。カジノに熱中してしまって夜中になった場合や、夜遅いショーを見た後でも利用できます。運転間隔は15〜20分と、けっこう頻繁に走っています。一方、SDXは快速バスで主要ホテルのみ停車。こちらは朝9時から夜中までで、15分間隔で走っています。

Deux SDXは快速バス。遠距離移動に便利

 これらのバスに乗るのに必要なチケットは、バス停にある自販機を使えばクレジットカードやApple Payで購入できます。ところが日本と違い、この自販機が故障していることがよくあります。バスの乗車時に運転手からチケットを買うこともできますが、高額紙幣は使えません。米国では多くのお店でクレジットカードが使えるので、バスに乗るために現金を用意するのも面倒でしょう。

Deux バス停にある切符の自販機。自販機が無いバス停の場合は車内で現金で購入する

 でもスマートフォンのアプリを使えば、バスのチケットをクレジットカードで購入できます。ラスベガスのバスを運営するRTCのアプリ「rideRTC APP」では、2時間チケット(6ドル)、24時間チケット(8ドル)、3日チケット(20ドル)を購入できます。

Deux RTCのアプリがあればスマホでバスに乗れる
alt rideRTC APP
alt rideRTC APP

 アプリのインストール後は、メニューから「Buy Passes」を選択。ストリップを走るDeuxとSDXに乗るなら「Strip」を選択します。「Residential」はその他の路線バスです。次の画面で2時間、24時間、3日間を選択、続けて最初の利用時ならユーザー名とパスワード、クレジットカードを登録します。後は決定すれば購入が完了します。

Deux アプリからチケットを買える。ストリップのバスと、路線バスは別のチケット

 バスに乗るときは、メニューの「My Passes」を開き、買ったチケットをタップ。グレイの表示で「INACTIVE」になっているのでタップしてACTIVEにします。するとその時間から購入した時間が有効期限となるわけです。なお、チケットは複数買っておくことも可能。有効期限は1カ月です。複数必要なときはあらかじめ買っておいて、使う直前にACTIVEにすればOK。そして画面の「Tap to reveal barcode」をタップするとQRコードが表示されます。

Deux ACTIVEにしたチケットのQRコードを表示

 バスの入り口には、運転手横の運賃ボックスとは反対側の場所にQRコードの読み取り機があります。ここにアプリのQRコードをかざせば「ピッ」と音が鳴り、緑のランプが点灯します。これで乗車できるわけです。ちなみQRコードは数秒おきに表示が変わります。これは一度買ったチケットのQRコードをスクリーンショットなどを取って保存し複数名で使う、といった不正利用を防止するためです。

Deux バス入口に設置されたQRコードリーダー

 さて、CESでは会期の前々日と前日に、Mandalay Bayのコンベンションセンターでイベントが開催されました。UberやLyftで移動することも可能なので、複数名の場合はシェアライドも利用したいもの。しかし時間によってはつかまりにくいこともありますし、1人だと割高です。そんなときはDeuxを使えば、低コストで移動できるのです。

 以前なら紙のチケットを買って紛失したり、ホテルに置いたまま出掛けてしまったりすることがありました。また乗車するバス停に自販機がなく、手元に100ドル札しかない、なんて経験もありました。でも実際にQRコードでチケットを購入して乗車してみると、スマートフォンがあればいつでもバスに乗れるわけです。

Deux 紙のチケットは紛失の恐れも。バーコードを折り曲げたら使えない

 非接触ICカードではなく、枯れた技術のQRコードですが、ユーザー側にとっては使いやすいかどうかが一番重要です。バスに乗ってみるとけっこう使っている人が多く、読み取り機の反応もエラーが起きることなくしっかりしていました。ラスベガスに観光に行ったときは、スマートフォンを使ってバスに乗ってみるのもいいですよ。

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