超小型「Jelly Pro」はスマホとしてどこまで“使える”のか?(2/3 ページ)

» 2018年03月21日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]
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SNSやブラウジングは問題なし

 ディスプレイの解像度は240×432ピクセルで、フルHD以上の解像度に慣れた身としては「荒いな〜」と感じるが、SNSやブラウザでテキストの情報を見る分にはほとんど困らない。TwitterとFacebookの公式アプリを使ってみたが、視認性は問題なし。ブラウザは、PC向けレイアウトのページだとさすがに見づらいが、スマートフォンに最適化されたページなら問題なし。当然ながら1画面に表示される情報量は少なく、スクロールするのに指を動かす頻度は増える。

Jelly ProJelly Pro Chromeブラウザ。スマートフォン向け表示は問題なく読める(写真=左)が、PC向け表示はつらい(写真=右)
Jelly ProJelly Pro TwitterとFacebookのアプリの視認性は問題ない

 一方、電子コミックを読むのはちょっとつらい。「少年ジャンプ+」でいくつか作品を読んでみたが、絵は分かるものの、せりふは拡大しないと読めないことが多い。拡大すれば読めるが、何度もダブルタップで拡大するのは面倒。マンガの閲覧はオススメできそうにない。

Jelly ProJelly Pro 電子コミックは拡大しないとほぼせりふが読めない(写真=左)が、拡大すれば読める(写真=右)※写真は「ブラックジャックによろしく」

文字入力はつらい

 文字入力もなかなかハードだ。Jelly ProではGoogleの文字入力システム「Gboard」がプリセットされており日本語の入力も可能だが、この小さい画面で素早く正確に文字を入力するのは至難の業だ。打ち間違いも他のスマホより多いし、慎重に指を動かす分、入力スピードも遅くなってしまう。

 設定画面などで項目を選択する際も、違う項目をタップしてしまうことが多い。APN設定で、一通り入力した後に「保存」を押すつもりが何度も「破棄」を押してしまい、「キー!」となったことも(キーだけに)……。

Jelly ProJelly Pro 「Gboard」の日本語入力。キーボードがかなり小さいので、文字入力には神経を使う

 ただ、「ATOK」ならキーボードの表示を縦に伸ばせるので、この機能を活用すれば、少しは楽に文字を打てる。

Jelly ProJelly Pro ATOKの設定で「キーボードの高さを調整」をオンにすれば、キーボードを縦長にできる

携帯音楽プレーヤーとして使いやすい

 この小型ボディーのメリットを感じられるのは、音楽プレーヤーとして使うときだ。筆者は普段、ウォークマンを胸ポケットに入れながら使っているが、これがスマホだと胸ポケットに入れるのはつらい。でも、Jelly Proなら胸ポケットにも楽々入るので、ウォークマン代わりになる。3.5mmイヤフォンジャックもあり、ストリーミング型サービスの「Google Play Music」や「Apple Music」の音楽も問題なく再生できた。テザリングも利用できるので、小型のモバイルWi-Fiルーター代わりに使うのも良いだろう。

Jelly Pro 筆者が普段使っているウォークマン「NW-A17」(左端)。これよりもJelly Proは面積が小さい。右端は「iPhone X」
Jelly Pro 見た目にもポータブル音楽プレーヤーとして映える
Jelly Pro ショートカットの「アクセスポイント」からテザリングも可能

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