超小型「Jelly Pro」はスマホとしてどこまで“使える”のか?(3/3 ページ)

» 2018年03月21日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]
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ポケモンGOも問題なく遊べる

 ゲームアプリをどこまでヘビーに使えるのか。筆者が普段遊んでいる「Pokemon GO(以下、ポケモンGO)」をJelly Proでプレイしてみた。まず、ポケモンGO自体はJelly Proも対応しており、インストールして利用できる。Jelly Proはジャイロセンサーを搭載しているので、ARモードも使える。

 まず感じたのは、Jelly Proは画面も小さいので、片手でポケモンを捕獲しやすいこと。筆者が普段使っている「iPhone X」だと、ボールからある程度離れているポケモンだと、両手を使わないと投げられないことが多いが、Jelly Proなら片手でも楽々投げられる。この点はむしろiPhone Xより使いやすい。

Jelly ProJelly Pro 片手でも容易にモンスターボールを投げられる
Jelly Pro ARモードも利用可能

 動作がやや緩慢になるときはあるが、マップを移動する、ポケモンを捕まえる、博士に送る、ポケストップでアイテムを入手する、ジムでバトルをするといった操作は問題なく行える。レイドバトルで伝説ポケモンの「レックウザ」を倒し、ゲットチャレンジで捕獲もできた。バックグラウンドでGoogle Play Musicの音楽を再生しながらのプレイも問題なかった。

Jelly ProJelly Pro 動作がやや緩慢なため、ジムにアクセスすると、置かれているポケモン6体が合体して表示されてしまうことも。こちらはギャラドスとカビゴンが合体した「ギャラゴン」といったところか。なお数秒で元に戻る(写真=左)。マップの視認性もまずまず。レイドバトルの残り時間が大きく表示されるのはありがたい(写真=右)
Jelly ProJelly Pro 平日の12時30分というネットワークが混雑しやすい時間帯ながら、レイドバトルでレックウザを見事倒せた

 ポケモンGOも含めてある程度快適に操作できるのは、メモリが2GBあるのが効いているように感じる(無印の「Jelly」はメモリが1GB)。ただ、ポケモンGOを超える高負荷のゲームをプレイすると、ストレスを感じるかもしれない。参考までに「Antutu Benchmark」でスコアを計測してみたが、結果は「37040」で、スコア上位のハイエンド機の20%ほどの数値だった。テスト結果か全てではないとはいえ、ある程度の割り切りは必要になりそうだ。

Jelly ProJelly Pro 「Antutu Benchmark」のスコア

バッテリーの持ちは?

 バッテリーがどれだけ持つのかも気になるところ。Jelly Proのバッテリー容量は950mAhで、3000mAh前後が当たり前の現行スマホと比べると非常に心もとない。筆者の場合、約50分の通勤中に、歩行時間を除く40分ほどJelly Proを満充電の状態で使ったところ、会社に着く頃には残量が40%前後になることが多かった。操作内容はSNSやブラウザの閲覧、ポケモンGOなど。会社に着いてから一度充電しないと、1日フルに使うのは不可能だ。

 Jelly Proをメイン端末にするのなら、モバイルバッテリーを持ち歩くか、自宅と会社(学校)の両方に充電器をセットしておく必要があるだろう。

Jelly Pro 片道50分ほどの通勤で使うと、100%から30数%にバッテリー残量が減った

 画面やボディーの小ささゆえの制約はあるが、SNSやブラウジング程度なら問題なく使えるし、音楽プレーヤーやルーターとしても活躍する。Amazon.co.jpで1万3799円(税込)と手軽に変える価格も魅力で、サブ(人によってはメイン?)機として使う価値は十分あると感じた。

 なお、本稿を執筆している3月20日時点で、Amazon.co.jpでは3色のうちスペースブラックとパールホワイトは在庫ありの状態だが、スカイブルーは在庫無しで、購入者が1万9800円から出品している。並行輸入品は正規品より高値で販売されているので注意しよう。

 【追記】記事掲載後、スカイブルーが再入荷され、3月22日17時45分時点でAmazon.co.jpにて1万3799円で購入できる。

【更新:2018年3月22日17時45分 スカイブルーが再入荷されたことを追記しました】

【訂正:2018年3月28日16時2分 初出時に「並行輸入品は技適(技術基準適合証明等)を取得していない」と記載していましたが、ソフトウェアアップデートにより、画面で技適マークの表示が可能になったので、該当箇所を削除しました。おわびして訂正致します】

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