面白いのは、3つのセンサー全ての“画素数が違う”こと。
じゃあP20 Proのアウトカメラは「何万画素」なのか。
答えは「1000万画素(10M)」。
「写真」モードでは標準サイズが「10M(3648×2736ピクセル)」に設定されている。設定画面を見ると「40M(7296×5472ピクセル)」も選択できるけれど、望遠が使えないなど機能面での制約が多い。10Mなら全機能を使える。
10Mモードでは、40M分のデータから10Mの画像を作り出すのでディテールも締まってきれいな絵になる。望遠カメラを使うときは、8Mのデータから(恐らくはちょっと補完して)10Mの画像を作り出すわけである。
では、ちょいとガスタンクで40Mと10Mを撮り比べ。
中央部は40Mの方が解像感あるけれど、周辺部を見るとクオリティ的に結構ギリギリな感じもある。ファイルサイズも大きくなることを考えると、基本サイズを10Mに設定したのは正しいと思う。
40Mのデータを10Mにするということは、4ピクセルから1ピクセルを作り出すというわけで、ディテールの描写力や暗所でのクオリティー面で有利なのだ。「大きくプリントしたい」など、どうしても40Mサイズが欲しいとき以外はデフォルトの10Mのままにしておくのが幸せそうだ。
さて、次は望遠。
カメラアプリの中央下(横位置で持った場合)にある「1x」という所をタップすると、表示が「3x」となり、望遠カメラに切り替わる。
ズーム倍率を調整したい場合は、ここを左右にスライドすればOK。
で、撮ったのがこちら。
さすが、イメージセンサーが小さいとはいえ、晴天下だとクオリティーは十分。ディテールも結構しっかりしている。この望遠は良い。
8Mのセンサーから10Mの画像を作り出しているわけだが、あまり気にならない。
望遠撮影には、さらに「5x」を選択できる。
これは「ハイブリッドズーム」と呼ばれているもので、望遠レンズを使いつつ、恐らくは4000万画素のメインカメラのデータも使ってディテールを補完しているんだろうと思う。
5xにすると、135mm相当の望遠になる。
これがけっこう良い。十分に使えるレベルだ。
5xになると、かなり望遠的な写りに。等倍で見るとちょっと塗ったような感じが見受けられるが、十分に実用的。
ただ、望遠カメラはセンサーサイズが小さいため、高感度には弱い。明るい場所ではISO50で撮影されるので良いが、暗い場所だと感度が上がってちょっと画質は落ちるし、シャドウ部のノイズが乗りがちになるので注意。
もう1つ、望遠カメラは撮影最短距離が短い。そのため、近距離で「3x」に切り替えると、望遠カメラの代わりに「メインカメラ+デジタルズーム」が使われる。
とはいえ、4000万画素のデータがベースとなるのでデジタルズームでもクオリティーは高い。
まあそんな感じで、3つの異なる画素数のセンサーを必要に応じて組み合わせて、10Mサイズの画像を作り出す、というのがP20 Proのポイントと思って良い。
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