Samsung Electronicsは、8月9日(現地時間)に、米ニューヨークで新製品発表イベントの「UNPACKED 2018」を開催。フラグシップモデルの「Galaxy Note9」に加え、Galaxyブランドにブランドを刷新した「Galaxy Watch」や、Bixby搭載スマートスピーカーの「Galaxy Home」を発表した。
「Galaxy Note7」の発火事故からの復活を印象づけ、“Noteシリーズの愛用者”に感謝の気持ちを示した2017年とは打って変わり、2018年はGalaxy Note9のスペック推しが目立った。イベントの冒頭で同社IT&モバイルコミュニケーション部門のCEO、DJコー氏が「世界で最もパワフルなモバイルデバイスを紹介でき、とても興奮している」と語り、最初にアピールされたのは、バッテリーだった。
Galaxy Note9には、Galaxy Note8より700mAh多い4000mAhのバッテリーを搭載。UNPACKEDでは、「丸々1日使える」と語られた。次にフィーチャーされたのが、その容量。内蔵ストレージは通常版が128GBだが、上位版として512GB版が用意されており、「外部メモリも使えて、512GBのSDカードを足せば、1TBにもなる」とプロダクトマーケティング シニアディレクター ドリュー・ブラッカード氏はアピールした。
次に訴えかけたのが、スピードとパフォーマンス。Galaxy Note9には、Samsungの「Exynos 9810」かQualcommの「Snapdragon 845」が搭載されており、1世代前のモデルと比べ、CPU性能が33%、GPU性能が23%アップしているという。ここで壇上にはゲストとして、Epic GamesのCEO、ティム・スウィーニー氏が招かれ、これまでAndroid向けになかった「フォートナイト」を配信することが明かされた。
これを受け、ブラッカード氏はゲーム利用時のパフォーマンスについても言及。Galaxy Note9には先進的な冷却システムが内蔵されているとして、プロセッサのピーク性能を引き出しやすいことが語られている。
パフォーマンスに続いて紹介されたのが、カメラだ。カメラにはF1.5とF2.4に絞りを切り替える「デュアルアパチャー」機能を搭載。F値は明るさに応じて自動で切り替えられる他、プロモードでは手動での選択も可能だ。これは、販売中のGalaxy S9/S9+と同じだが、Galaxy Note9はAIも活用。シーンを認識して最適な設定に切り替えられるだけでなく、撮影時の“失敗”をサムネイルで教えてくれる。
イベント冒頭から“スペック推し”一辺倒だったGalaxy Note9だったが、ここで登壇者が交代に。プロダクトマーケティングのディレクター、ジョナサン・ウォン氏が舞台に上がり、Sペンの新機能を紹介した。新たなSペンは、Bluetoothに対応。リモコンのように本体を操作できるのが特徴だ。実はスクリーンに映し出された資料も、ウォン氏がSペンで操作していたという演出もあり、会場はヒートアップ。Sペンは本体に挿して充電でき、わずか40秒で30分程度の利用が可能になるという。
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