2019年も、残り10日を切りました。そこで、ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位で振り返っていきます。
この記事では、6月のアクセス数トップ10を見ていきます。
2019年6月1日〜2019年6月30日
4月、5月と注目を集めていたNTTドコモの新料金プランに関する記事へのアクセスは「一段落」した感があり、トップ10では2位と10位に入る程度になりました。そんな6月の1位は、2月にグローバル発表されたソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 1」の担当者インタビューでした。
Xperia 1は投入先の国や地域、キャリアによって仕様を変えて発売しています。主な変更点としては「入るSIMカードの枚数(デュアルSIM対応の可否)」があるのですが、日本向けモデル(ドコモの「SO-03L」、auの「SOV40」、ソフトバンクの「802SO」)では、日本向けにおサイフケータイとテレビチューナー(フルセグ/ワンセグ)を追加した反面、他国向けのモデルとは異なり内蔵ストレージが64GBに半減されています。
国内向けのXperia 1に対する反応をSNSなどで見る限りでは、カメラ機能やアスペクト比21:9のディスプレイ、そして復活したパープルボディーに対するポジティブな反応が多く見受けられました。一方で、グローバルサイトの製品情報では128GBストレージの説明しかなかったこともあり、“ストレージ半減”に対するネガティブな反応も少なからず寄せられていたように記憶しています。
インタビューによると、日本向けモデルでストレージが半減されたのは「そのエリアにおいてパートナー様との議論や価格などの要素を加味した上で判断」した結果とのこと。つまり、ソニーモバイルコミュニケーションズがキャリアと話し合った結果なのだそうです。
他国にはない機能を搭載しつつも、ストレージは半減された――この点をどのように評価するかは、いろいろ意見の分かれそうな所。私としては日本で売るスマホとしては「正解」だったと思うのですが……。
4位には、日本ではFOXが輸入販売している超小型Androidスマホ「Palm Phone」に関する記事がランクインしました。
スマホは大画面化する傾向にあります。いろいろな人から話を聞くと、コンパクトなスマホが一定の支持を集める市場は比較的限られていて、ヨーロッパや中国を除く東アジアぐらいなのだそうです。視点を変えれば、それ以外の市場では大画面である方が受け入れられやすいということになります。
ただ、あまりにもコンパクトなスマホが出ないと、その「反動」として極端なコンパクトモデルが出てくる――その一例が、このPalm Phoneなのだと思います。
Palm Phoneを実際に使ってみると、そのコンパクトさの割にはプロセッサのパワーは十分にあるため、アプリの利用ではゲームを除けばあまり問題は生じません。しかし、そのコンパクトさゆえにバッテリー容量が少ない上、モバイル通信で対応する周波数帯(Band)が国内ではソフトバンク(と、山間部などのエリアカバーを考慮しなければドコモ)でのみ使えるような構成となっているため、サブスマホとしての利用が一番最適であると思われます。
このような小さいスマホは「サブスマホ」として普及が進むのか、それとも技術革新によってメインスマホとして使えるようになるのか――いろいろな未来を想像するには十分すぎる良いスマホです。皆さんも、機会があればぜひ触ってみてほしいです。
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