年度末に向けて盛り上がるスマホ決済/楽天モバイルが申し込み数300万件突破Mobile Weekly Top 10

» 2021年03月18日 19時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年3月8日から2021年3月14日までの1週間について集計し、まとめました。

すごく見かける PayPayの「超PayPay祭」は電車などでも広告をよく見かけます

 今回のアクセス数の1位は、スマートフォンで使える決済サービスの3月分のキャンペーンをまとめた記事でした。

 3月といえば、日本の多くの企業にとっては「年度末」に当たります。そのせいか、3月は各決済事業者がいろいろなキャンペーンを打っています。とりわけPayPay(ペイペイ)は、主要株主の1社であるヤフーがLINEと経営統合(共通の親会社を持つ兄弟会社となった)ことを受けて大規模なキャンペーンを実施しています。それを受けて、特にKDDIは「au PAY」で比較的大規模な還元キャンペーンを実施しています。

 ただ、前から繰り返し言っていることではありますが、還元ありきで利用者を獲得する(引き留める)ことに気を取られすぎて、結果的に“決済そのもの”の利便性を高めることを忘れることにならないようにしてほしいと思います。

300万契約 楽天モバイル(MNOサービス)の累計申し込み数が300万件を突破

 ランキングの3位と4位は、楽天モバイルに関する記事となりました。

 楽天モバイルは3月9日付で、MNO(キャリア)サービスの累計申し込み数が300万件を突破しました。それに先立つ形で「Rakuten UN-LIMIT」における1年間無料キャンペーンの終了予告が出ていましたが、300万件突破後も提示された日(4月7日まで)はキャンペーンは継続するそうです。

 同社によると、4月1日からスタートする「Rakuten UN-LIMIT VI」の発表から申し込みのペースが上がっているそうです。1人1回線限りではあるものの、「月額0円から」という料金設定はそれなりに大きなインパクトがあったようです。

 一方で、同社は「Rakuten Link」に関する問題で総務省から行政指導を受けました。システムの不具合で個人情報や情報の秘密が漏えいしてしまったようです。

 問題は、同社がその事実を公表したタイミング。不具合(と漏えい)が発生したのは2020年11月でしたが、総務省が行政指導を行った旨を発表した“後”に事実を公表したのです。対象件数が少ないとはいえ、指導を受けた後に事実を明らかにするのはいかがなものでしょうか……。

 「良くない」ことが発生した場合に、楽天モバイルは解決した後、あるいは発生してからある程度時間がたった時点で公表する“癖”があるように思えます。このような問題は、いち早くユーザーに知らせるべきだと思うのですが……。

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