スマホが熱くなったらとにかく冷ますことが重要です。しかし、やってはいけないこともあります。
氷や凍った保冷剤を使うと、熱くなったスマホをすぐに冷やせます。しかし、本体内部の水分が“結露”する可能性があるのでやってはいけません。
これは防水端末でも同様です。防水端末はボディーの外側からの水分には耐えられますが内側に付着した水分に対しては“無防備”で、急激な冷却によってできた水滴が原因で故障してしまうことがあります。
端末内部の水滴は「水ぬれ反応シール」が反応する原因にもなり得ます。このシールが反応した場合、端末の修理を拒否されたり、修理できた場合でも代金が高額になったりします。
冷えが良いからと、氷や凍った保冷剤に頼ることのないようにしましょう。
結露の主な原因は「温度差」と「湿度」にあります。であれば、「防水端末なら温度差がより小さい水道水をかけながせばいいのではないか?」と思いがちです。
しかし、端末の内部の温度が高いと、水道水との温度差が大きくなり結露が出てしまう可能性があります。よって、流水で冷やすのも控えましょう。
「水や氷がダメなら、風はどう?」という声も聞こえてきそうです。PCなどでも空冷が採用されていることからも分かる通り、空冷自体は悪いことではありません。事実、一部のゲーミングスマホはオプション品として「冷却ファン」が用意しているほどです(参考記事)。
スマホを冷やす上で、扇風機やサーキュレーター、うちわが起こす風であれば問題は起きません。急いで冷やしたい場合は、これらの道具を使うといいでしょう。
しかし、同じ風でもエアコンやクーラーの冷やされた風はダメです。スマホの本体温度との差が大きく、結露の原因となるからです。
しかし、エアコンの吹き出し口が結露することがあることからも分かる通り、エアコンの冷たい風も、端末内部の結露の原因となりうるので良くありません。エアコンと同様の理由から、冷蔵庫や冷凍庫で冷やすのもダメです。
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