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» 2010年11月26日 16時36分 UPDATE

仮想マシン上の重要データを適切に保護しているIT管理者はわずか20%――Symantec調査

1700人のIT管理者を対象に行った調査の結果、仮想環境に保存されているデータの5割以上が月に1回程度の定期的なバックアップすらされていないことが明らかになった。

[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 サーバとストレージの仮想化は言うまでもなく今日のIT業界で最も流行しているものの1つだ。だが、仮想マシンおよび仮想マシン上のデータを適切に保護することは、この流行には含まれてはいないようだ。

 ストレージ管理およびデータ保護関連の製品を提供する米Symantecが11月22日(現地時間)に発表した年次ディザスタリカバリに関する調査報告によると、仮想環境に保存しているミッションクリティカルなデータを守るためにレプリケーションとフェイルオーバー技術を使っているITマネジャーは約20%にすぎないという。

 年次調査「Symantec 2010 Disaster Recovery Study」をまとめたSymantecの上級製品マーケティングマネジャー、ピーター・エリマン氏はeWEEKに次のように語った。「多くの企業がバックアップを代替アーカイブと見なしているが、それはレプリケーションとフェイルオーバーとはまったく違うものだ」

 「仮想環境上の最も重要なビジネスデータが適切に保護されていないケースが多いことに驚いている」(エリマン氏)

 また同調査から、仮想システム上のデータの56%が、月に1回程度の定期的なバックアップすらされていないことが明らかになった。

 「そうしたデータにはテスト開発用であることからバックアップの必要がないと考えられているものが含まれる。だが、何をバックアップするかをITマネジャーらが選択的に決定している場合もある」とエリマン氏は言う。

 さらに、回答者の約60%が仮想環境のアプリケーションとデータの管理・保護に複数のツールを使っていることも分かった。こうした複数ツールの利用は、データセンター管理者にとってのセキュリティ問題を引き起こす可能性がある。

18カ国の1700人以上を対象とした調査

 Symantecは、ビジネスITのディザスタリカバリに関する問題を明らかにする目的で、米調査会社のApplied Research Westに対し、18カ国のさまざまな業種にわたる(従業員5000人以上の規模の)大企業に務めるITマネジャー1700人以上を対象に調査するよう委託した。

 回答者の3分の2――この手の調査では標準的な数だ――が、企業アプリケーションを自社ではなくクラウドサービスに置くことを阻んでいる主な理由は、いまだにセキュリティの懸念であると答えている。フェイルオーバーの管理とリソースの高可用性維持が主な問題だとした回答者は55%だった。

 「仮想化とクラウドは、データセンターのさまざまな領域にメリットをもたらしているとはいえ、ディザスタリカバリのプロセスを複雑にしていることは確かだ。企業は基本的に物理システムと仮想システムを連係させ、データを1カ所で操作し、クラウドに統合するからだ」とエリマン氏は語った。

 「問題は、どうすればこうした操作を特定の仮想環境あるいはクラウド環境で適切なレベルの保護の下にあると確信を持って行えるかということだ」(エリマン氏)

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