ワンランク上の映像作品を目指して――中級ビデオ編集ソフト「EDIUS Neo」を試すカノープス独自のコーデックを採用(4/4 ページ)

» 2007年08月30日 11時15分 公開
[都築航一,ITmedia]
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将来の発展性を重視するユーザーにおすすめ

 ざっとEDIUS Neoの各機能を見てきたが、基本的な編集の機能に関しては、さすがにTV番組の制作現場で鍛えられたEDIUS Proの流れを汲むだけあって、優れた使い勝手を実現している。同様のコンセプトの個人向けビデオ編集ソフトと比較しても、EDIUS Neoに軍配が上がる部分も多い。

 一方、Vistaへの対応を優先したためか、上位版との差別化のためとは考えにくい部分で、省略されてしまった機能が見受けられたのも確かだ(機能比較は下表を参照)。今後の改良に期待したい部分もあるが、初心者向けの簡単なソフトでは飽き足らず、本格的なビデオ編集の世界に足を踏み入れたいという意欲を持ったユーザーには、挑戦しがいのある1本になるだろう。

EDIUS Pro version 4.5とEDIUS Neoの機能比較
機能 EDIUS Pro version 4.5 EDIUS Neo
Windows Vista対応 非対応 対応
対応ハードウェア version 4を継続 OHCIのみ
設定の簡略化
レンダリングフォーマット任意設定 出力フォーマットに合わせ自動選択
TC PRESETの任意設定 00:00:00:00で固定
TC MODEの任意設定 プロジェクト設定に依存
予定全長設定
オーバースキャンサイズ任意設定 0%で固定
チャンネルマップ任意設定
プロジェクト設定の音声基準レベル 変更可能 -20dbで固定
トラックのデフォルト構成の任意設定 設定可能 プロジェクト上で可能
プロジェクト(EDL/AAF)のインポート/エクスポート
シーケンス編集 △(インポート不可)
プロジェクトコンソリデート
マルチカム編集モード
ProCoder EXPRESS for EDIUS 付属 非対応
TitleMotion Pro for EDIUS(タイトル作成) 付属 非対応
Quick Titler(タイトル作成) 付属 付属
Xplode EDIUS(エフェクト) 付属 非対応
エフェクト合成機能
ベクトルスコープ、ウェーブフォーム
オーディオミキサー
EDIUS Watch
プロファイル機能
タイムリマップ
非圧縮(RGB/YUY2/UYVY)ファイル出力
3Dピクチャーインピクチャー
バッチエクスポート機能
SMPTEトランジション
Speed Encoder for HDV(HDV高速変換) 付属 付属
Canopus DVD Creator(DVD作成) 付属 付属
Video Out Plug-ins 付属 非対応
EDIUSキーボードII(オプション) 対応 対応
EDIUS-JC1p(オプション) 対応 非対応
EDIUS-FC1(オプション) 対応 非対応
Broadcast & Professional Optionシリーズ(オプション) ソフトのみでは非対応(4.5を搭載したHDWS/REXCEEDシリーズに対応) 非対応
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