このdynabook SS 1620 12L/2は、カスタマイズの自由度が意外と高い。今回評価した機材にはHDDに東芝の「MK4026GAX」(IDE-Ultra ATA/100接続、2.5インチサイズ、9.5ミリ厚モデル)が組み込まれていた。標準状態で空き容量は30Gバイトほどあり、“寝モバ”用途であれば十分だ。仮に容量が不足する場合でも、(種類が少なくなってきたとはいえ、1.8インチタイプのThinkPad X40などと比べれば)交換用のIDE接続HDDは入手しやすい。最近ではIDE接続のSSDも登場するなど性能的にもパワーアップの余地がまだまだある。そうそう、“寝モバ”をするのであれば、落としても機械的な故障の少ないSSD、もしくは高速コンパクトフラッシュを利用する疑似SSDに交換してもいい(いや、寝モバじゃなくても携帯利用で有効な技ですね)。
dynabook SS 1620 12L/2は光学ドライブを本体に内蔵していないワンスピンドルタイプだ。しかし、HDDの換装では、OSインストールやリカバリーイメージを復元するために光学ドライブが欠かせない。太っ腹なことに、GENOは今回の中古再生品に標準で東芝のUSB接続DVD-ROMドライブ「IPCS092A」を付属してくれた。これなら、アプリケーションのインストールも楽に行える。
標準のメモリ容量が512Mバイトではちょっと心もとないと思うかもしれないが、dynabook SS 1620 12L/2はDDR SO-DIMM(PC2700)に対応しているから、スロットに差してある256Mバイトを最近の円高で安く入手できそうな新品の1Gバイトに換装するのもいいだろう。
ベンチマークテストの「PCMark05」を使い、コストパフォーマンスのよさで人気のAspire oneとEee PC 4G-Xと比較してみた。基本的なスペックでは最新のAspire oneに劣るものの、CPU性能はdynabook SS 1620が大幅に高いことが分かる。Eee PC 4G-Xに対してはグラフィックス性能以外で圧勝だ。ストリーミングの動画を再生する場合にはCPU性能が重要なので、dynabookが“寝モバ”に最適な性能だということが分かる(いや、だから、寝モバ以外でも最適なんですってば)。
「中古再生品」ではあるが、1万9990円という価格でこれだけの性能のモバイルノートPCを入手できる機会はそうそうない。限定200台。しかも購入できるのはこのページにリンクされたこちらのWebページからという、「この記事を最後まで読んだあなただけ」がアクセスできる“PC USER限定”の販売ルート。おおっと、今度こそは私も見逃さないぜ。
主要スペック | dynabook SS 1620 12L/2 |
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型番 | PP16212L2H61K |
CPU | Pentium M 753(1.20MHz) |
メモリ | 512Mバイト |
HDD | 40Gバイト |
液晶 | 12.1型(1024×768ドット) |
光学ドライブ | 外付けUSB接続DVD-ROM |
OS | Windows XP Professional |
価格 | 1万9990円 |
販売台数 | 200台限定! |
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