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» 2009年04月01日 18時30分 UPDATE

“ウソ”のような安さ:3万円以下で買える「HP Compaq Business Desktop dx7500」の実力 (1/2)

日本HPのラインアップに加わった「HP Compaq Business Desktop dx7500」シリーズは、最少構成で2万台から購入できる格安デスクトップPCだ。確かに安いが、その実力は?

[鈴木雅暢,ITmedia]

 「HP Compaq Business Desktop dx7500」は、2009年2月から日本HPのラインアップに加わった低価格のデスクトップPCシリーズで、マイクロタワー型(dx7500 MT/CT、以下MT)とスリムタワー型(dx7500 SF/CT、以下SF)の2つのフォームファクターで展開される。

 世界経済の悪化にともなって低価格PCの需要が高まっていることを背景に、(ディスプレイとのセットではなく)PC単体でのコストパフォーマンスを重要視し、最小構成価格を低く抑えつつ、BTOで必要な機能を柔軟に拡張できるよう、豊富な選択肢が用意されているのが特徴である。

省スペーススリムタワーの「SF」

og_dx75_001.jpg dx7500 SF/CT

 まずはスリムタワー型のSFのほうから見ていこう。SFのボディは縦置き/横置きに両対応し、サイズは101(幅)×387(奥行き)×339(高さ/縦置き時)ミリ、容積約13リットルだ。

 microATXフォームファクタを採用しており、ドライブベイは5インチベイ、3.5インチベイ、シャドウベイをそれぞれ1基ずつ装備。ロープロファイルの拡張スロットが最大4本装着できる。標準装備の前面インタフェースは、2基のUSB 2.0とサウンド端子のみで、カードリーダーは3.5インチベイに装着するオプション扱いとなっている。

 ボディのサイドカバーはネジ2本で固定されており、前面マスクとドライブベイユニットは手前側にスイングして開くことができるため、メンテナンスは容易に行なえる。TFX12Vフォームファクタの電源ユニットの出力は250ワット(+12V系16A)となっている。

og_dx75_002.jpgog_dx75_003.jpgog_dx75_004.jpg 本体前面/背面/左側面

基本スペックはBTOで柔軟な構成が可能

og_dx75_005.jpg CPUは6種類と幅広い選択肢を用意している。評価機にはCore 2 Duo E8500(3.16GHz)が搭載されていた

 システムの中核には、Intel G45/ICH 10Rチップセットを搭載したマザーボードを採用しており、CPU、メモリ、データストレージなどのパーツは、BTOで柔軟に変更可能となっている。CPUの選択肢は、Core 2 DuoのE8600(3.33GHz)/E8500(3.16GHz)/E8400(3GHz)/E7300(2.66GHz)のほか、Pentium Dual-Core E2200(2.2GHz)、Celeron 440(2GHz)も用意される。Celeron 440はシングルコアで大幅に性能が見劣るので、Pentium Dual-Core以上がおすすめだ。

 マザーボードのメモリソケットは、PC2-6400に対応したソケットが4本用意されており、容量は最小の1Gバイト(1Gバイト×1本)から最大8Gバイト(2Gバイト×4本)まで柔軟な構成が可能だ。データストレージはSerial ATA(3Gbps)対応の3.5インチHDDを採用しており、容量は最小80Gバイトから、160Gバイト、250Gバイト、500Gバイトと4種類が用意されている。いずれも回転速度は7200rpmとなる。5インチベイに搭載される光学ドライブもSerial ATAインタフェースを採用しており、DVD-ROMドライブかDVDスーパーマルチドライブかを選べる。

og_dx75_006.jpg Intel G45/ICH 10Rチップセットを搭載したマザーボード

 マザーボードにはPCI Express x16スロットが1本、PCI Express x1スロットが3本用意されている。グラフィックス機能は標準でG45チップセット内蔵のGMA 4500HDを利用し、マザーボードに標準装備のデジタル出力(DVI-D24ピン)、アナログRGB出力(D-sub15ピン)が利用できる。BTOではPCI Express x16スロットにATI RADEON 2400XT(ビデオメモリ256MB)搭載のグラフィックスカード(ロープロファイル)を追加することもできる。このカードはメインの出力コネクタがDMS59形式で、付属の分岐ケーブルを使ってアナログRGB(D-sub 15ピン)のデュアル出力に対応するが、デジタル出力に対応しない点が残念である。

 通信機能はインテル製(Intel 82567LM)の有線LAN(1000BASE-T対応)を標準装備。8チャンネル出力のHDオーディオ機能(ALC888S)も備える。いずれもマザーボードのオンボード機能だ。そのほか、追加できるものとしては、56kbps FAXモデム(PCI Express x1対応)がある。また、3.5インチベイに装着するデバイスとして、SDメモリーカードやメモリースティック、コンパクトフラッシュなど22種類のメモリカードの読み書きに対応した22-in-1カードリーダー、またはフロッピードライブが用意されている。

og_dx75_007.jpgog_dx75_008.jpgog_dx75_009.jpg スリム筐体ながら、スイング式の5インチ/3.5インチシャドウベイや、ネジなしで拡張カードのブラケットを固定できる構造を採用しており、メンテナンスは容易に行える(写真=左/中央)。BTOで選択できるATI RADEON 2400XT搭載カードは、付属の分岐ケーブルでアナログRGB(D-sub 15ピン)のデュアル出力に対応する(写真=右)

拡張性の高いマイクロタワーの「MT」

og_dx75_010.jpg dx7500 MT/CT

 次にマイクロタワー型の「MT」を見ていこう。ボディのサイズは185(幅)×416(奥行き)×385(高さ)ミリ。フロントマスクのデザインなどは簡素化されているものの、シャシーの基本構造は以前に取り上げている「HP Pavilion Desktop PC a6700jp」など、ほかのミニタワー型モデルと共通で、マザーボードは下向きに装着される。microATXフォームファクタに準拠し、拡張スロットは4本装備する。

 ドライブベイの構造は、5インチが2基、3.5インチが1基、シャドウベイを2基装備している。前面インタフェースは、2基のUSB 2.0とサウンド端子のほか、IEEE1394a(6ピン)を標準装備。カードリーダーがフロッピードライブと排他で、3.5インチベイに装着するオプション扱いとなっているのはスリムタワー型と同様である。

 ネジ1本で固定されているサイドカバーを外すだけでドライブベイやマザーボード全域にアクセスできるのため、メンテナンス作業は容易に行なえる。電源ユニットの出力は300ワット(+12V系19A)とSFより少し余裕がある。

og_dx75_011.jpgog_dx75_012.jpgog_dx75_013.jpg 本体前面/背面/右側面

より高性能な選択肢が用意される基本スペック

og_dx75_014.jpg 評価機はCore 2 Duo E8600(3.33GHz)を搭載

 マザーボードには、SFと共通のIntel G45 Express/ICH 10Rチップセットを搭載した製品を採用している。基板上には「IPIEL-LA(REV 1.03)という製品名らしきシルクプリントが見える。BTOの選択肢もSFと似ているが、ボディに余裕があるため選択肢は増えており、より高性能高機能な構成が可能だ。

 CPUの選択肢としては、SFでも選べるCore 2 DuoのE8600(3.33GHz)/E8500(3.16GHz)/E8400(3GHz)/E7300(2.66GHz)のほか、クアッドコアCPUのCore 2 Quad Q9650(3GHz)も用意され、安価なCeleronとPentium Dual-Coreは逆に省かれている。

 メモリはSFと同様にPC2-6400に対応し、容量は1Gバイト(1Gバイト×1)、2Gバイト(1Gバイト×2)、2Gバイト(2Gバイト×1)、4Gバイト(2Gバイト×2)、8Gバイト(2Gバイト×4)の5種類から選べる。

 データストレージは、シャドウベイが2基あることからSerial ATA(3Gbps)対応の3.5インチHDD(7200rpm)を2基まで搭載できる。容量はそれぞれ80Gバイトから、160Gバイト、250Gバイト、500Gバイトと4種類が用意される。2台のHDDによるRAIDも可能だが、SOHO向けらしく選択肢はRAID 1(ミラーリング)のみだ。RAID 1では2台のHDDにまったく同じデータが書き込まれるため、どちらかのHDDが故障してもデータを守れるメリットがある。光学ドライブの選択肢はSFとまったく同じで、DVD-ROMドライブかDVDスーパーマルチドライブの2種類が用意されており、いずれもインタフェースはSerial ATAを採用している。

og_dx75_015.jpgog_dx75_016.jpg HDDは、着脱式ベイに2基まで搭載できる(写真=左)。RAID 1はICH 10Rの機能を使って構成される。Intel Matrix Storage Managerが導入されており、RAIDアレイの状態などを確認できる(画面=右)

 拡張スロットの構成はSFと同じくPCI Expressx16スロットが1本、PCI Expressx1スロットが3本だが、ロープロファイルではなくフルサイズのカードが利用できる。グラフィックス機能は、標準のG45チップセット内蔵のGMA 4500HDのほか、SFでも選べるATI Radeon HD2400XT搭載カード(メモリ256Mバイト)のほか、DVI出力と2基のDisplayPortを備えるATI Radeon HD3650搭載カード(メモリ512Mバイト)も用意される。マザーボードのオンボード機能で提供される有線LAN、8チャンネルオーディオ機能をはじめ、そのほかの機能はSFと共通である。

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