マザーボードの新製品は。注目株がmicroATXサイズに集まっていた。特に店頭で目立っていたのは3月後半に登場したASUSTeKのX58マザー「RAMPAGE II GENE」だ。PCI Express x16スロット2基と、DDR3メモリスロット6基を備え、3-way SLIやCrossFire Xに対応する。ATXサイズの製品に引けをとらない構成に、クレバリー1号店は「同じ性能と機能を備えているなら、より小さいものを求めるのが日本人の気質です。海外ではどうか分かりませんが、RAMPAGE II GENEでCore i7マシンを組みたいという人は多いと思います。あこがれになるレベルのマザーですね」と絶賛していた。価格は3万2000円前後。
なお、microATXサイズのX58マザーは2月に「LANPARTY JR X58-T3H6」が登場している。こちらも6基のDDR3メモリスロットと2基のPCI Express x16スロットを備えており、好調に売れているという。「DFIだけあってオーバークロック志向の人に人気があります。RAMPAGE II GENEの登場して人気は分散すると思いますが、信頼性の高さは同レベル。どちらもロングヒットしそう」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と評価が高い。価格は3万円弱だ。
一方で、Atomをオンボードしたマザーボードも久しぶりに登場している。Jetwayの「ATOM-GM1-330」で、価格は1万円弱。Atom 330を搭載しており、DDR2メモリスロットを2基備えているのが特徴だ。最大4Gバイトのメモリが利用できる。そのほか、PCI Express x1スロット1基とPCIスロット2基を備えている。入荷したクレバリー1号店は「Atomマシンを組む際は一定の用途を決めるのが理想ですが、テレビマシンやサウンドマシンなどは、ある程度の拡張性がないと実現できません。そういう意味でATOM-GM1-330は自作の可能性を広げたと言えますね」と語る。
ローエンド志向で人気を博しているMSI「G31M3-F V2」も3月後半に登場した。グラフィックス機能を内蔵するIntel G31 Expressを搭載し、価格は5000円弱と非常に安い。BLESS秋葉原本店は「オンボードグラフィックス機能を備えることで、外付けGPUが不要になるのが魅力です。Netbookよりも安いマシンがインテル系で組める貴重なアイテムです」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.