MSIからIntel P55 Expressマザー4モデルが登場

» 2009年09月08日 04時10分 公開
[ITmedia]

 今回、発表されたMSIのIntel P55 Express搭載マザーボードは、「P55-GD80」「P55-GD65」「P55-CD53」「P55M-GD45」の4モデル。価格はオープンで、想定される実売価格は、P55-GD80が2万4980円前後、P55-GD65が1万8980円前後、P55-CD53とP55M-GD45が1万4980円前後だ。

P55-GD80
P55-GD65

P55-CD53
P55M-GD45

 MSIは、Intel P55 Express搭載マザーボードのラインアップに「Xtreme Speed」というキーワードをつけてプロモーションを展開する予定だが、その、Xtreme Speedを実現する独自開発の技術として、「OC Genie」「Super Pipe」「DrMOS」を挙げている。それぞれの概要は、すでに掲載している「MSIが世界のオーバークロッカーに「OC Genie」をアピール」で紹介したとおりだが、MSI台湾本社でプロダクトマネージャーを務めるアン・クー氏は、OC Genieの特徴について「ジャンパピンやディップスイッチ、ダイヤルでFSBだけをオーバークロックしていたこれまでの方法とは異なり、CPUのベースクロック以外にCPUとメモリのクロック比やCPUとメモリの駆動電圧などをボタン1つで自動設定できるので、簡単で便利」と説明した。

 OC Genie以外にも、今回登場したIntel P55 Express搭載マザーボードでは、8ミリ径のヒートパイプで効率よく熱を放出するSuperPipeや、テスターでCPUのコア駆動電圧、非コア部駆動電圧、メモリ、PCHそれぞれの電圧をテスターで測定できるV-Check Point、電圧を最大0.2ボルトまで上げられるV-Switch、すでにMSIのハイエンドマザーボードで導入されているDirect OCボタンなどが導入される。

 P55-GD80は、Intel P55 Express搭載マザーボードの最上位モデルで、ラインアップで唯一V-Switchに対応するほか、グラフィックスカード用の拡張スロットを3基搭載してNVIDIAの3-way SLIやAMDの3GPU CrossFireXに対応する(ただし、レーン構成はx8+x8+x4)。

 P55-GD65は2万円を切る実売価格が特徴で、V-Switchを搭載しないことと、SLIやCrossFireXの構成が2枚組みに限られる(レーン構成はx8+x8)こと以外はP55-GD80に準じる機能を有する。

 P55-CD53は、バリュークラスのラインアップでSuperPipeは実装せず、グラフィックスカード用の拡張スロットも1基しか用意していないものの、OC GenieとDrMOSには対応するなど、新世代のMSIマザーボードに用意された特徴的なオーバークロック機能はサポートしている。

 P55M-GD45は、今回登場した中で唯一のmicroATXフォームファクタマザーで、SuperPipeは実装していないものの、OC GenieとDrDOSをサポートするほか、グラフィックスカード用のPCI Express x16スロットを2基用意してSLIとCrossFireに対応するなど、スペックはP55-GC65に近い。

 4モデルとも、メモリスロットは4基搭載して最大容量は16Gバイト。定格のDDR3-1333をサポートするほか、独自のオーバークロック機能によって、(カタログ上は)DDR3-2133まで対応することになっている。

 MSIでは、メーカーを問わず、Intel P35 Express搭載マザーボード、もしくは、Intel P45 Express搭載マザーボードユーザーを対象に、手持ちの製品からP55-GD65に買い換える場合に3000円が、P55-GD80に買い換える場合には5000円がキャッシュバックされる「P55乗換えキャンペーン」を行う。対象は先着2000名で、期間は9月8日から10月12日まで。詳しくはエムエスアイコンピュータージャパンのWebページを参照のこと。

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