“P55”マザーでNVIDIA SLIが可能になる理由をMSIブースで聞くCeBIT 2009(1/2 ページ)

» 2009年03月11日 19時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 CeBITに参加した多くの台湾ベンダーと同様に、MSIのブースでも「ポストNetbook」を担うノートPCや液晶一体型PCのほかに、Intel P55 Exprssを搭載したマザーボードや、MSI独自の技術を導入したグラフィックスカード、そしてチューニングユーティリティボックスが展示されていた。

 欧州ではまだまだ盛り上がりを見せるPCゲーミングユーザーの注目を集めていたCeBIT 2009のMSIブースから、「これは、どういうことだっ」と気になったマザーボードとグラフィックスカードを紹介しよう。

ワンチップマザーでNVIDIA SLIが可能になる理由とは?

 マザーボードでは、Intel P55 Express搭載製品が2枚展示されている。1つはオーバークロッカーを意識したハイエンドラインアップとなる「G9P55-DC」で、基板にはワンチップ構成のIntel P55 Expressのほかに、もう1つのチップが実装され、拡張スロットでもグラフィックスカードが差せるPCI Express x16を3本用意している。

 説明の資料によると、G9P55-DCはCrossFireXとともにNVIDIA SLIをサポートすることになっている。Intel P55 Express以外に実装されているチップについて資料では明らかにされていないが、ブースで確認したいろいろな情報によるとNVIDIAの「nForce 200」である可能性が高い。NVIDIAでは、nForce 200を実装することでIntel製チップセットを搭載したマザーボードでもNVIDIA SLIのサポートを認めている。このほか、メモリスロットでもG9P55-DCではIntel XMPによってDDR3-2300までの対応をうたっている。

 もう1つのIntel P55 Express搭載製品は「G7P55-DC」で、こちらは、基板にIntel P55 Expresのチップしか存在しないのに、拡張スロットにPCI Express x16を3本用意し、資料にはCrossFireXと3-wayのNVIDIA SLIをサポートするとある。

 CeBIT 2009では、同様なマザーボードとしてGIGABYTEのGA-IPXも展示されているが、これらは、nForce 200を実装しないマザーボードでNVIDAI SLIに対応することになる。この場合、NVIDIA SLIをBIOSで有効にするためにNVIDIAとライセンスを結ぶ必要がある(この契約は有料だ)。

 今のところ、「Intel P55 Express」チップセットでNVIDIA SLIが対応するかどうかについて、NVIDIAとIntelは明確にしていないが、いくつかの台湾ベンダーで説明された内容から判断すると、ライセンスが供与される可能性はあるが、それがいつ公式に発表されるかについては分からないという状況にあるようだ。

 以上のことから、MSIのG7P55-DCとGIGABYTEのGA-IPXはライセンスを受けてBIOSにキーコードを埋め込むことで、ワンチップ構成のIntel P55 Express搭載マザーボードで、CrossFireXとNVIDIA SLIを実現していると考えられる。

Intel P55 Express搭載マザーボードとして展示されていた「G9P55-DC」(写真=左)と「G7P55-DC」(写真=右)は、ともにCrossFireXと3-way NVIDIA SLIをサポートする。G9P55-DCはnForce 200を実装することで、G7P55-DCはライセンスを取得することで、それぞれNVIDIA SLIをサポートするものと思われる

AM3対応マザーでDDR3メモリの4枚差しは大丈夫?

 MSIが展示していたマザーボードでは、AM3に対応したAMD 790GX搭載の「790GX-8D」にも注目したい。「790GX-8D」は、すでに出荷されているIntel P45 Express搭載マザーボードの「P45-8D Memory Lover」と同じように、DDR3対応のメモリスロットとDDR2対応のメモリスロットをそれぞれ4本ずつ、合計で8本のメモリスロットを搭載したモデルだ。

 AM3対応マザーボードに4枚のメモリを差す構成で気になるのが、先日明らかになったAM3対応Phenom IIの問題だ。DDR3-1333を4枚(1チャネル2枚)差した状態でシステムが不安定になるという症状が報告されており、MSIでもこのことを把握しているが、彼らは、この問題を解決したAM3対応Phenom IIが登場したあとに790GX-8Dが出荷される計画になっているので、問題はないと認識している。

メモリスロットを8本搭載した「790GX-8D」(写真=左)と、Intel X58 Express搭載マザー「Eclipse SLI」の後継となる「Eclipse Plus」(写真=右)がCeBITで展示されていた。Eclipse PludではPCI Express x16が4スロット用意されている

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月06日 更新
  1. 迷走の5年間を経て――MicrosoftがWindows 11の“不都合な真実”を認め、改善を宣言した背景 (2026年04月01日)
  2. アキバの一部ショップでHDD購入制限の動き――大容量モデルを中心に品薄感 (2026年04月04日)
  3. メモリ高騰でRaspberry Piが再値上げ/Adobe CCがユーザーに無断でhostsファイルを書き換え? (2026年04月05日)
  4. デジタル化もできるレコードプレーヤー「オーディオテクニカ AT-LP120XBT-USB」が20%オフの4万4000円に (2026年04月03日)
  5. 安いMacは「使えない」? MacBook Neo 8GBモデルで試す、後悔しないための活用術と注意点 (2026年04月02日)
  6. Windows 11(24H2/25H2)の3月オプション更新でインストールできないトラブル 「帯域外更新」で対処 (2026年04月02日)
  7. 3COINSで880円の「3D構造マウスクッション」を試す 通気性抜群、これはトラックボールや分割キーボードに適したリストレストかも (2026年04月03日)
  8. “録画文化”は死ぬのか? 物理メディアの終わりが見えてきた今、TV番組保存の現実的な代替案を考える (2026年04月01日)
  9. 広いデスクを隅々まで照らして目の負担を抑える「BenQ ScreenBar Pro」が10%オフの1万7910円に (2026年04月03日)
  10. 視野2.4倍に拡大したオートフォーカスアイウェア「ViXion2」を試す 近視と老眼の悩みを一気に解消、11万円の価値はあるか? (2026年04月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年