オンキヨーは12月10日、2010年PC春モデルとして、ノートPC3シリーズを発表した。同日より直販サイトの「ONKYO DIRECT」で受注を開始し、12月下旬より出荷する。
同社はこれまで主にデスクトップPCでオーディオ機能に特化した製品を投入してきたが、今回ミニノートPCの開発で定評のある工人舎と協業し、工人舎の製品をオンキヨーブランドとして展開していく。Netbookに代表される低価格なノートPC市場に高付加価値の製品を投入することで新しい利用シーンを提案し、「画一化、飽和して踊り場状態にあるNetbook」(同社)と差別化していくのが狙いだ。
今回投入されるのは、4.8型ワイド液晶搭載の「BX」シリーズと、液晶ディスプレイに回転機構を持つ7型ワイドノート「NX」シリーズ、そして2枚の10.1型液晶パネルを内蔵し、2画面で利用できる「DX」シリーズというユニークな顔ぶれだ。基本的に工人舎の製品と同じだが、一部デザインやスペックが変更されている。例えば、DXシリーズは工人舎の「KOHJINSHA DZ」よりも画面解像度がひと回り広く、二画面併用で2732×768ドット表示と、モバイルPCとしては破格のデスクトップ領域を実現している。それでは個別にみていこう。
4.8型ワイド液晶(1024×600ドット表示)を搭載するBXシリーズは、工人舎の「PM1WX16SA」の後継とも言えるモデルで、超軽量かつ小型のボディに約7時間駆動が可能なバッテリーを内蔵しているのが特徴だ。また、液晶フレームの右側に光学式のポインティングデバイスを用意し、液晶タッチ入力のみだったPM1WX16SAに比べると使い勝手が向上している。キーボードは日本語56キーで、キーピッチは12.1ミリ、キーストロークは1.6ミリ。CPUにはAtom Z515(1.20GHz)を搭載し、チップセットには動画再生支援機能を持つUS15Wを採用している。そのほかの基本スペックは、メモリが512Mバイト(オンボード)、ストレージとして32GバイトのSSDを搭載する。
インタフェースは、microSDカードスロット(SDHC対応)、USB 2.0×1、アナログRGB、音声入出力など。130万画素のWebカメラも備える。ネットワーク機能は、IEEE802.11b/g準拠の無線LANに加えて、Bluetooth 2.0+EDRを備える。本体サイズは161(幅)×96.5(奥行き)×19〜29(高さ)ミリ、重量は約370グラムだ。なお、OSにはWindows XP Home Edition(SP3)がプリインストールされている。
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