アキバの週末特価で21.5〜24型のフルHD液晶ディスプレイが2万円を下回る風景も今や珍しいものではなくなった。HDDの低価格化・大容量化とともに、液晶ディスプレイの大画面化・フルHD化は、PC周辺機器で時の流れを感じさせる事柄の1つだろう。いずれも低価格な製品とはいえ、広いデスクトップ領域を生かしたWebブラウズやオフィス文書の作成に活用でき、HDMIをはじめとする豊富な入力端子もほぼ標準で備えているため、家庭用HDゲーム機などとの連携も容易だ。
もちろん、広い視野角を持つIPS方式やVA方式のパネルを採用したディスプレイに比べれば、フォトレタッチなどの用途には向かないが、日常のちょっとした用途に使うのであれば十分満足できる品質といえるものも少なくない。そして何より安いのが魅力だ。例えば、アルミシャーシに生まれ変わった新型「Mac mini」とこれらの液晶を組み合わせれば、9万円以下でフルHD対応の非常に省スペースなデスクトップPCができあがってしまう。自室に置くプライベートなPCを探している人にとっても悪くない選択肢だろう。
ただし、これらの低価格フルHD液晶は基本的にほぼ横並びのスペックで、(そもそもスペックで語るべき部分が少ないために)どの製品を買えばいいのか迷っている人もいると思われる。それならスペック面以外の要素、例えば省スペース性や消費電力、デザインで検討してみるのはどうだろうか。そこで注目したいのがベンキュージャパン(以下、ベンキュー)の21.5型フルHD液晶ディスプレイ「V2220HP」だ。
ベンキューはフルHD液晶市場で“価格破壊”の一端を担ったメーカーの1つだが、低価格を前面に押し出すだけでなく、以前からデザインに注力したプロダクトを数多く投入してきた。このV2220HPも同様にドイツのiF(International Forum)でデザインアワードを受賞しており、LEDバックライトの採用による非常に薄いディスプレイ部や、日本の漆器から着想を得たという円形の台座など、インテリアになじみやすいデザインが特徴だ。外装は光沢感のあるグロッシーブラックで統一されており、緩やかにカーブを描く背面は外光を反射して有機的なグラデーションを描く。質感の面でも数ある低価格液晶の中で“ひと味違う”仕上がりとなっている。「できるだけ安いフルHD液晶がほしいけれど、自室に置くのでデザイン面も重視したい」、そんな人にぴったりの製品といえるだろう。
前述した通り、V2220HPの特徴はLEDバックライトの採用による薄型かつ高級感のあるデザインと省電力設計(Ecoモード時16.8ワット)だが、表示品質についても触れておこう。1920×1080ドット表示に対応する21.5型のパネルは、表面に光沢処理が施されており、デジタルカメラで撮影した写真などを表示した際も鮮やかだ。応答速度5msと、最近のTNパネルとして標準的なスペックで、FPSなど動きの激しいゲームタイトルをプレイする場合でも動画ブレはさほど気にならないだろう。HDMI入力を装備しているので、自室に設置する安価なPC兼ゲーム用ディスプレイとしても向いている。
このほか、映像ソースに合わせて最適な画面表示を行う2つの特徴的な機能も搭載されている。まず1つは、コントラスト、カラーマネジメント、シャープネスを調整する独自の画像補正技術「Senseye 3」だ。用意されたプリセットは、スタンダード、ムービー、フォト、sRGB、Game、Ecoの6種類で、DVDの視聴はムービー、写真を閲覧するときはフォト、ゲームをするならGameというように、コンテンツに応じた最適な表示が得られる。
もう1つは、DCR(Dynamic Contrast Ratio)と呼ばれる機能だ。これは表示する映像の輝度情報から自動的にバックライトを調整し、最大1000万:1という非常に高いコントラストを実現するというもの。これにより黒が浮かず、メリハリの効いた力強い映像が味わえる。
V2220HPは、市場にあふれる低価格なフルHD対応液晶の中にあって、省電力性能とスリムなデザインが光る1台だ。必要十分な映像入力も備えており、ゲームからマルチメディアまで幅広い用途に対応できる。部屋のインテリアにあわせて、省スペースかつデザイン面にも配慮したフルHD液晶ディスプレイを探している人にとって、V2220HPは魅力的な選択肢の1つといえる。同社のスリムLED液晶には、V2220HPとデザインを共通化した18.5型(1366×768ドット)モデル「V920P」と、24型の「V2420HP」もラインアップされているので、用途に合わせて検討してほしい。
なお、ベンキューのTwitter公式アカウント(@BenQJapan)では、プレゼントや値引きキャンペーンの告知なども定期的に行われているようなので、あわせてチェックしてみるといいだろう(ちなみにPC USER編集部のTwitterアカウントは@itm_pcuserです。こちらもよろしく)。
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