有線LANは100BASE-TXまでの対応にとどまるが、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANに加えて、Bluetooth 3.0+HSを内蔵しているのが目立つ。Bluetoothの新規格であるBluetooth 3.0+HSでは、無線LANの通信方式を取り入れることで最大24Mbpsの高速データ転送を実現している。
端子類は、3基のUSB 2.0ポートのほか、SDメモリーカードスロット(SDHC/MMC対応)、アナログRGB出力、ヘッドフォン、マイクなど、標準的なNetbookと同等の内容だ。1018Pとは異なり、本体が電源オフや休止状態でもUSBポートからの充電が行える機能の「USB Charge+」は省かれている。液晶ディスプレイのフレーム上部には、30万画素のWebカメラとデジタルマイクを内蔵している。
プリインストールOSにはWindows 7 Starter(32ビット)を採用している。低価格PC向けの機能制限版で、Windows 7 Home Premiumと比べると、DVD-Video再生、Windows Media Centerなどのマルチメディア機能やタッチパネル関連機能などが省かれており、壁紙やデスクトップテーマの変更もOSの標準機能としては行えない。
付属ソフトは1018Pに比べると少なく、シンプルな構成だ。デスクトップの上部にはランチャーソフトの「Eee Docking」が標準で常駐しており、独自ツールやサービスにアクセスできる。独自ツールとしては、電力管理機能の「Super Hybrid Engine」(SHE)や画質調整用の「Eee Splendid」を用意する。
そのほか、データバックアップソフトの「PowerRecover」を備えているのはユニークだ。これは主にビジネス用途でのデータ消失を防ぐ目的で付属したという。
ASUS独自の電力管理機能であるSHEについては、ほぼ1018Pと変わらない。タスクトレイに常駐したユーティリティから、Autoモードを含めて、4つの電力管理モードを選択することが可能だ。
High Performanceモードが標準状態(SHEオフ時と同様)で、Super Performanceモードにするとわずかにオーバークロック(約1708MHzで動作/ベースクロック170MHz)する。逆に、Power Savingモードでは、最大の動作クロックを少し押さえる仕組みだ(約1331MHzで動作)。
デフォルトではAutoモードに設定されており、ACアダプタ駆動時はHigh Performanceモードで動作し、バッテリー駆動になるとPower Savingモードへ自動的に切り替わる。切り替えの際にオンスクリーン機能できちんとモードが表示される点は好印象だ。
液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイド、画面の表示解像度は1024×600ドットに対応する。この仕様は1018Pと同じだが、やはりWindows 7を活用するのに狭さを感じるのは否めない。価格が高くなるとはいえ、1366×768ドットの画面解像度が欲しかったところではある。
表示品質についても1018Pと同じ印象を持った。表面が光沢仕上げされているため、映り込みは多少あるものの、輝度は高く、鮮やかな表示だ。ややメリハリがきつめの発色で、階調表現の滑らかさを少し欠く。
液晶ディスプレイのヒンジは約130度まで開く。上下の視野角は結構狭いが、机の上で使うにしてもヒザの上で使うにしても、よほど特殊な姿勢で見ない限りはチルト調整で対応でき、実用上困ることはないと思われる。
前述の通り、画質調整ツールとして「Eee Splendid」がプリインストールされており、色合いや動画再生時のコントラストなどを調整できる。調整前と調整後の画像を並べて見比べながら、4つのプリセットから好みの色合いを手軽に選ぶことが可能だ。
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