6万円台の第2世代Core i5搭載15.6型ノート――「K53E」を試すさらにできるようになったな!(2/3 ページ)

» 2011年04月11日 17時00分 公開
[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]

過不足ないインタフェース、サウンド面にはこだわり

 続いてインタフェース類をまとめると、通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN、ギガビットイーサネット(1000BASE-T)対応の有線LANだ。BluetoothやWiMAXは内蔵していないが、K53Eは基本的に屋内で使うノートPCなので、BluetoothやWiMAXはモバイルPCほど重要ではない。必要ならUSB接続の外付けアダプタでカバーできる。WiMAXなら、各社のWiMAXルータを使うという手もある。

 本体の左右側面や前面には、合計で3基のUSB 2.0、HDMI出力、アナログRGB出力、SDHC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO用のカードスロット、マイク入力、ヘッドフォン出力を備える。また、液晶ディスプレイの上部には30万画素のWebカメラも内蔵する。欲をいえば、USB 3.0が1基でも欲しかったところだが、この辺は価格なりに過不足なくまとめてきた印象だ。

前面にメモリカードスロットを装備(写真=左)。背面はバッテリーで占有されている(写真=右)

左側面にUSB 2.0、HDMI出力、アナログRGB出力、有線LAN、ACアダプタ用のDC入力、排気口を配置(写真=左)。右側面に音声入出力、2基のUSB 2.0、トレイ式のDVDスーパーマルチドライブ、盗難防止ロック用コネクタが並ぶ(写真=右)

 なお、サウンド面にはこだわっており、Altec Lansingのステレオスピーカーを内蔵することに加えて、音響効果のSRS Premium Soundもサポートする。SRS Premium Soundでは人の声の周波数帯強調や、空間音響情報の再現、重低音の強調などを施す技術で、ノートPC内蔵の小型スピーカーでも臨場感あるサウンドが楽しめる。

 1つ目に付いたのは、左側面奥の排気口が大きい(前後に長い)ことだ。そのぶん、電源コネクタや有線LANコネクタがやや手前で中途半端な位置なのだが、大きめの排気口は冷却性と静音性にも貢献していると感じた。ファンの音は聞こえてくるものの、気にならない音質と音の大きさだ。高負荷な状態が続くとファンの音が大きくなるが、異音が鳴ることはなく、それほど不快ではない。

K53Eのデバイスマネージャ画面

1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶を装備

 液晶ディスプレイは、画面サイズが15.6型ワイド、解像度が1366×768ドット(アスペクト比16:9)だ。据え置き利用がメインのWindows 7搭載ノートPCとしては標準的な解像度で、フルHDや1600×900ドットといった高解像度表示による高い情報一覧性は得られないものの、画面サイズに対して大きめに情報を表示できるため、幅広いユーザーにとって使いやすいといえる。

 光源には省電力で長寿命な白色LEDバックライトを採用している。画面の表面はグレア(光沢)タイプなので、外光はそれなりに反射するが、ギラギラした強い光沢ではない。映り込みを意識しようとしたり、光源が直接映り込まなければ、あまり気にならないだろう。

 発色は落ち着いているが、地味というほどではなく、長時間でも不自然な疲れを感じずに使えた。視野角が狭いのは仕方のないところで、見る角度が変わると発色やコントラストもすぐに違ってくるので、できるだけ真正面から画面を見るのが基本だ。

1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。液晶ディスプレイの角度は145度前後とかなり開くことができるので、低い位置に本体を置いても、チルト角度の調整範囲には余裕がある(写真=右)

テンキー付きキーボードと広めのタッチパッドを用意

テンキー付きのアイソレーションキーボードと広めのタッチパッドを装備

 キーボードについては、キーボードベゼルから四角いキートップのみを露出し、キー間隔を広げることでミスタイプを減らすデザインで、いわゆるアイソレーション型だ。画面サイズの大きさを生かし、テンキーを装備している。

 キーピッチは実測で約19ミリのフルサイズだが、右下の一部キーとテンキーは横ピッチが約17ミリとやや縦長だ。キータッチには適度なクリック感があり、ストロークは浅めだが、入力はしやすい。カーソルキーが通常のキーとテンキーをまたぐように配置されている点と、Enterキーが小さい点は少々気になったが、全体的には不自然なキー配列がないほうなので、すぐに慣れると思う。

 ポインティングデバイスは、キーボードのホームポジション直下に標準的な2ボタン仕様のタッチパッドを内蔵する。タッチパッド部分のサイズは、実測で約92(横)×52(縦)ミリと広い。指触りがとても滑らかなので、大雑把なポインタ操作も細かい操作も行いやすかった。

 タッチパッドのドライバはElan Microelectronics製だ。マルチタッチに対応しており、2本指を使ったスクロールやピンチ(拡大/縮小)、回転といった操作、3本指を使った「戻る」と「進む」の操作など、豊富なジェスチャー機能が用意されている。

 また、最近のASUS製ノートPCではおなじみともいえる「パームプルーフ・テクノロジー」も採用している。タッチパッドに指先ではない部分、例えば手のひらなどが触れても、ポインタが動かないように設定できる機能だ。指先と、指先ではない部分を自動認識する感度は、ドライバで調整可能だ。

タッチパッドにはElan Microelectronics製のドライバを搭載。2本指を使ったスクロール、拡大/縮小、回転や、3本指を使った進む/戻るといったマルチタッチジェスチャーによる操作が可能だ

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