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» 2011年04月22日 00時00分 UPDATE

ワークステーションとエントリーサーバも投入:時代は「省電力」と「管理機能」へ――日本HPがビジネスPCを一新 (1/3)

日本HPが法人向けPC、ワークステーション、エントリーサーバの新モデルを一挙発表。震災の影響により、IT機器に求められる機能や性能も変わりつつある。

[前橋豪,ITmedia]

震災の影響で変わりつつあるIT機器選び

tm_1104hp_01.jpg 日本HP 同社取締役 副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏

 日本ヒューレット・パッカードは4月21日、法人向けのノートPCとデスクトップPC、ワークステーション、エントリーサーバの新ラインアップを発表した。同日より順次販売を開始する。

 新製品に共通した特徴は、省電力と管理機能の強化だ。発表会で登壇した同社取締役 副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏は、「東日本大震災以降、IT機器導入の必須要件が変わった。これまでは導入コストや運用コスト、機能や性能を重視していたが、今は省電力化が強く求められている。今回の新製品はまさに省電力がメインであり、これはHPが以前から自己目標を掲げて取り組んできた成果だ」と述べた。

 また、震災による影響として職場環境の変化が注目されていることを挙げ、「セキュリティの問題などで難しかった在宅勤務なども見直されるときが来た。自宅などでもオフィスにいるのと同じアウトプットができるような環境構築が大事で、リモート管理の重要性も増大している。今回はこうした管理機能も強化した」と新製品の導入メリットを紹介した。

「FORGE」をテーマに一新したノートPC

 ノートPCは、全モデルにSandy Bridge(開発コード名)こと第2世代Core iを採用したほか、Form(基本構造)、Optimized(最適化)、Richness(高質感)、Green(環境配慮)、Enduring(耐久性)を追求した製品コンセプト「FORGE」(鍛錬)をテーマとして、ボディデザインや機能を一新している。

 独自の電源管理ソフトウェア「HP Power Assistant 2.0」を備えており、1週間単位のスケジュール設定により、複数の電源プロファイルを自動で切り替えることで、電力消費の集中する時間帯や昼休みの時間を省電力設定にするなどの節電運用が行える。なお、HP Power Assistant 2.0は、後述するデスクトップPCやワークステーションの新モデルにも搭載されるようになり、同社製ディスプレイの輝度調整も可能だ。

 ボディの設計では、同社製ワークステーションやデスクトップPCで導入されている工具なしで内部にアクセスできる高いメンテナンス性をノートPCにも採用。底面カバーはワンタッチで開閉可能な「HP EasyAccess Door」となっており、メモリやストレージの交換などが容易に行えるようになった。

 また、Windowsを起動せずにWebアクセスなどが行える「HP Quick Web」は3.0にバージョンアップし、メールへのアクセスが可能になったほか、起動時間を従来比で半分に縮めたという。

tm_1104hp_02.jpgtm_1104hp_03.jpgtm_1104hp_04.jpg 独自の電源管理ソフトウェア「HP Power Assistant 2.0」は、スケジュール設定による電源プロファイル自動切り替え機能を持つ(写真=左)。「HP EasyAccess Door」の採用により、ノートPCでもドライバーなどの工具を必要とせず、レバー操作だけで簡単に底面カバーを外して、内部にアクセスできるようになった(写真=中央/右)

「HP EliteBook p」シリーズ

tm_1104hp_05.jpg 「HP EliteBook 8560p Notebook PC」 ※製品版には日本語版キーボードを搭載

 ハイエンドクラスの「HP EliteBook p」シリーズは、加圧や落下といった一般的な耐衝撃テストに加えて、低温(−29度)や高温(60度)での動作、高度4572メートルでの動作など、厳しいテスト内容の米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアしている。ボディカラーは「プラチナ」だ。

 「HP EliteBook 8560p Notebook PC」は、1920×1080ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイとテンキー付きキーボード、デュアルポインティングデバイス(スティック+タッチパッド)を搭載。Core i3-2310M(2.1GHz)、Intel QM67 Expressチップセット、2Gバイトメモリ(最大8Gバイト)、500GバイトHDD(7200rpm)、DVDスーパーマルチドライブ、32ビット版のWindows 7 Professionalを備える。

 1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、FAXモデム、ExpressCard/54カードスロット、SDHC対応SDメモリーカードスロット、アナログRGB出力、DisplayPort出力、USB 3.0×2、USB 2.0×2、eSATA/USB共用、IEEE1394a(4ピン)、音声入出力、TPM1.2準拠のセキュリティチップ、指紋センサー、6セルバッテリーなどを装備する。

 本体サイズは374(幅)×250.5(奥行き)×34.1〜37.5(高さ/突起部含まず)ミリ、重量は約2.85キロだ。価格は9万9750円で、販売開始は4月21日の予定。

tm_1104hp_06.jpg 「HP EliteBook 8460p Notebook PC」 ※製品版には日本語版キーボードを搭載

 「HP EliteBook 8460p Notebook PC」は、1366×768ドット表示の14型ワイド液晶ディスプレイ、デュアルポインティングデバイスを搭載。Core i5-2520M vPro(2.5GHz/最大3.2GHz)、Intel QM67 Expressチップセット、2Gバイトメモリ(最大8Gバイト)、320GバイトHDD(7200rpm)、DVDスーパーマルチドライブ、32ビット版のWindows 7 Professionalを備える。

 1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 2.1、FAXモデム、ExpressCard/54カードスロット、SDHC対応SDメモリーカードスロット、アナログRGB出力、DisplayPort出力、USB 3.0×2、USB 2.0、eSATA/USB共用、IEEE1394a(4ピン)、音声入出力、TPM1.2準拠のセキュリティチップ、指紋センサー、720p HD Webカメラ、6セルバッテリーを装備。本体サイズは338(幅)×231.3(奥行き)×31.8〜34.5(高さ/突起部含まず)ミリ、重量は約2.25キロだ。価格は15万1200円、販売開始は4月21日の予定。

 8460pには1600×900ドット表示の14型ワイド液晶、AMD Radeon HD 6470M(グラフィックスメモリ1Gバイト)、4Gバイトメモリを搭載したハイスペックモデルも用意する。価格は16万1700円、販売開始は5月中旬の予定だ。

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