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» 2011年11月15日 06時00分 UPDATE

DrMOSも“II”になった:MSI、Military Class IIIに進化した“X79”マザーボード (1/2)

エムエスアイコンピュータージャパンは、Intel X79 Expressチップセット搭載マザーボード3モデルを発表。「Military Class III」などの新しい機能を説明した。

[ITmedia]

8基のメモリスロットと5基のPCI Expressスロットを搭載

 今回発表されたIntel X79 Express搭載マザーボードは、「X79A-GD65(8D)」「X79A-GD45」「X79MA-GD45」の3モデル。X79A-GD65(8D)は、8基のメモリスロットと5基のPCI Express x16対応スロット(うち3基は第3世代に対応)を搭載するATXフォームファクタマザーボードだ。

 MSIの資料によると、8基あるメモリスロットには最大で128GバイトのDDR3を実装するとしている。メモリクロックは、定格の1066MHz/1333MHz/1600MHz/に加え、オーバークロックで1866MHz/2133MHz/2400MHzの設定が可能だ。

 Serial ATA 6Gbpsは、Intel X79 Expressで制御する2基に加え、オンボードで備えるASMEDIAのASM1061が制御する2基が利用できる。また、Serial ATA 3Gbpsも4基まで対応する。このほか、USB 3.0が4基(バックパネルに2基)、USB 2.0は12基までサポートする。

 日本で出荷するのは、サーマルテイクの空冷ユニット「Frio Advanced」をバンドルする限定版となる。出荷開始は11月14日からで、実売予想価格は3万3000円前後。クーラーユニットをバンドルしないパッケージも検討しているが、出荷するかどうか、実売予想価格などは未定となっている。

kn_x79msi_08.jpgkn_x79msi_11.jpg X79A-GD65(8D)(写真=左)は、クーラーユニットが付属する限定パッケージを出荷する(写真=右)

 X79A-GD45は、メモリスロットが4基、PCI Express x16対応スロットが3基のATXフォームファクタマザーボードになる。メモリは最大で64Gバイト搭載可能で、バスクロックは、X79A-GD65(8D)と同じく、定格の1066MHz/1333MHz/1600MHz/に加え、オーバークロックで1866MHz/2133MHz/2400MHzの設定が可能。Serial ATA 6Gbpsは、Intel X79 Expressが制御する2基だけ。利用できるUSB 3.0は8基、USB 2.0は10基となる。

 X79A-GD45のパッケージはクーラーユニットをバンドルしない通常のマザーボード構成で、出荷開始は11月14日から。実売予想価格は2万6000円前後の予定だ。

 X79MA-GD45は、micro-ATXフォームファクタのマザーボードで、PCI Express x16対応スロットを2基備える。メモリスロットは4基。最大容量とバスクロック設定はX79A-GD45と共通になる。また、Serial ATA 6Gbps、USB 3.0、USB 2.0などの仕様もX79A-GD45と同じだ。なお、X79MA-GD45のみ、出荷開始が12月以降で実売予想価格も未定となっている。

kn_x79msi_09.jpgkn_x79msi_10.jpg X79A-GD45(写真=左)とX79MA-GD45(写真=右)

Military Classは「III」に進化

 MSIのマザーボードでは、従来から信頼性と長寿命を訴求する独自品質基準の“Military Class”を設けている。最新の基準は“Military Class II”であったが、Intel X79 Expressチップセットを搭載するモデルから新たに“Military Class III”を定めた。これまでの、Military Classでは、構成要素としてHi-c CAPとSFC、アルミニウムコア採用固体コンデンサを挙げていたが、Military Class IIIでは、これらに加えて「DrMOS II」を導入、さらに、第3者機関に依頼するMOL-STD-810G準拠の耐久テストをクリアすることが求められる。

 DrMOS IIでは、従来のDrMOSにOTP(Over Thermal Protection)センサーを組み込んでマザーボードの温度を監視し、115度を超えたらLEDとソフトウェアユーティリティで警告を出し、130度を超えたらシステムを強制終了することで、高温による破損を防ぐ。また、抵抗値も従来の3.1ミリオームから、2,3ミリオームと下げて、高い効率を実現した。

 MSIは、Military Class IIIにグレードを設けて、マザーボードのモデルごとに実装した品質基準構成要素の違いで星の数を変えることで、ユーザーに製品の信頼性と長寿命を訴える。現在は、5つ星(固体コンデンサ、SFC、Hi-c CAP、DrMOS II)、4つ星(固体コンデンサ、SFC、Hi-c CAP)、3つ星(固体コンデンサ、SFC)の3段階に分かれている。なお、耐久テストをクリアした5つ星モデルでは、テスト実施機関が発行した認定証書をパッケージに添付する。

 このほか、Click BIOS IIにOC Genie II、Multi BIOS II、Instant OCなど、従来のMSIマザーボードに導入されてきた機能も継承する(X79MA-GD45はMulti BIOS IIを導入しない)。

kn_x79msi_12.jpgkn_x79msi_13.jpgkn_x79msi_14.jpg Military Class IIIでは、従来の構成要素に加えて「DrMOS II」と第三者機関による耐久テストを導入した(写真=左、中央)。Military Class IIIでは、導入した構成要素によって、グレードを分けて星の数で表す(写真=右)

kn_x79msi_15.jpgkn_x79msi_16.jpgkn_x79msi_17.jpg DrMOS IIでは、抵抗値を下げて効率を向上させたほか、OTPセンサーを内蔵してマザーボードの温度を測定する(写真=左)。マザーボード温度が115度を超えたらLEDとユーティリティで警告を発し、130度を超えると自動でシステムをシャットダウンする(写真=中央)。第三者機関の耐久テストをクリアしたMilitary Class III 5つ星モデルはテスト機関が発行した認定証書を添付する(写真=右)

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