2011年の個人向けプリンタは、スマートフォンやタブレット端末、そしてクラウドサービスとの連携に各社が力を入れており、当然エプソンもこれを強化してきた。無線LAN接続で使える「Epson iPrint」と「AirPrint」、インターネット経由で利用できる「メールプリント」と「Google Cloud Print」を用意している。
Epson iPrintはエプソン独自のアプリで、スマートフォンやタブレット端末から無線LAN接続でワイヤレスプリント/スキャンが行える。iPhoneやiPadに対応したiOS版はApp Storeから、Android版はAndroidマーケットから無償でダウンロードすることが可能だ。
スマートフォンやタブレット端末に保存された写真、文書(PDF、Microsoft Word/Excel/PowerPoint)、Webページ、さらにはオンラインストレージサービス(Evernote、Google Docs、Dropbox、box.net)に保存したファイルの印刷までが行える。
文書印刷に関しては、レイアウトの保持についてもう少し練りこんだほうがよいように思うが、手軽にさまざまな設定でプリントが行えるのは思った以上に快適だ。また、スキャン機能も搭載しており、スキャンデータの保存、オンラインストレージサービスへのアップロード、メールへの添付なども行える。
なお、Android版はいくつかの制約があるので、エプソンのWebサイトで詳細を確認していただきたい。
メールプリントもエプソンが提供するサービスだ。メールをプリンタに送信するだけで、メールの本文や添付ファイルをインターネット経由でワイヤレスプリントできる。プリンタに固有のメールアドレスを登録し、そのメールアドレスにメールを送ることで印刷を行う仕組みだ。こちらは専用アプリやドライバのインストールが不要で、メールを送信できる端末ならば何でも利用できるのが特徴になる。
エプソン独自のサービスではないが、アップルの「AirPrint」とGoogleの「Google Cloud Print」をサポートしているのも見逃せない。
AirPrintはiOS端末から無線LAN経由で印刷できる機能。iPhoneやiPadでWebページや写真の閲覧中、あるいはAirPrint対応アプリを利用している場合などでは、画面内のメニューからすぐにダイレクトプリントが行える。Google Cloud Printはスマートフォンやタブレット、あるいはPCのGoogle対応アプリケーション(GmailやGoogle Docsなど)からインターネット経由に印刷が行える機能だ。
PC用の付属ソフトは、画像の簡易補正やフレーム合成、RAWデータに対応した写真印刷ソフト「E-Photo」、Webページのレイアウト印刷ソフト「E-Web Print」、Blu-ray/DVD/CDレーベル印刷ソフト「Epson Print CD」、日本語OCRソフト「読んde!!ココ パーソナル」などを用意する。これらのソフトはE-Web Printを除いて、WindowsとMacの両OSに対応する(E-Web PrintはWindowsのみ)。
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