イー・モバLTEサービスの実力は?──「@nifty EMOBILE LTE定額にねんプラン」で試す(2/4 ページ)

» 2012年05月07日 17時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

最大75Mbps(と思われる)エリアで測定

photo 下り最大75Mbps対応エリアで計測(2012年4月下旬時点)

 最後に、“75Mbps対応エリア”へも出かけてみた。EMOBILE LTEの最大75Mbps対応エリアは残念ながらまだごく一部に限られるが、「下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsサービスが利用可能な地域」として対象地域が公開されている。

 というわけで今回は東京都心部からもっとも近い場所で対象となっていた「お台場周辺」でチェックする。東京臨海高速鉄道りんかい線東京テレポート駅で降り、地上に出たあたりの某ファミリーレストランでスマートフォンによる速度計測を行った(一応、通信速度が相応に高速であることを確認済み)。

 ここでは「speed.rbbtoday.com」に加えて「Radish Network Speed Testing」サイトも測定に加えた。当然だが計測方法やサーバの場所も異なり、前者が主にピーク速度が出やすく、後者が平均速度の測定に適するサイトでの値と思ってほしい。

 speed.rbbtoday.comでの下り速度は、なんと最大32.24Mbpsだった。上り速度も10Mbps近い値となり、ここまでの計測値とは格段に違う値を見せつけた。Radish Network Speed Testingでも下り20Mbps前後を安定して記録し、上りは10Mbpsを超えている。蛇足だが、帰りぎわに屋外でも試しところ、上りで16Mbpsを超えることすら確認したので、場所によってはもっと高速な値を出すのも可能なのだろうと思う。


photo EMOBILE LTEのRTT

 さらにRTT(Round Trip Time)の値も計測してみた。RTTはパケットの往復に要する時間のことで、この値が小さいほど、いわゆる“レスポンスのよさ”につながる。インターネットでは多くの通信が要求に基づいてデータが送られてくるため実通信速度より重視される場合は多く、例えばネットワークゲームなどでは小さなデータをひんぱんに送受信しつつタイミングも重要なので、やはり通信速度よりもRTTが重要とする向きがある。また、仮に同じ*Mbpsという実測値でもRTT値が良好なほうが実利用時の体感値も良好であることが多い。

 ここでは@nifty EMOBILE LTEとEMOBILE G4での接続に加え、Xi、さらに無線LAN接続した固定インターネット(フレッツ光)も比較対象に加えた(値は、Windows 7搭載PCよりPINGコマンドを「www.itmedia.co.jp」に対して2回ずつ実行して記録)。

 さすがにRTTは固定サービスにはかなわない。ただ、@nifty EMOBILE LTEは平均43msと、モバイルインターネットとしては相当に良い値だった。LTEではRTTの高速化も進められており、Xiの平均64msもかなり良好な値のはずだが、3GネットワークのEMOBILE G4接続が平均57msとこれを上回ったのも興味深い。

 一応、PCからルータまでの無線LAN区間やバックボーンなども影響し、すべてのエリアで同じ結果になるわけではない。ただし、今回計測した場所においては、@nifty EMOBILE LTEがトータルで高速と評価できる。LTEと3G接続で体感上の差が少ない印象を受けたのは、RTTの差が小さかった点も無関係ではなさそうだ。

 以上、いくつかの視点で@nifty EMOBILE LTEの実速度を計測したが、東京都心部においては、すこぶる高速で、かつ安定していることに驚かされた。またLTEエリア外では3G(EMOBILE G4)接続となるが、こちらも下り最大42Mあるいは21Mbpsとスペックも相応に高く、今回の検証結果でも分かる通りLTEとのギャップが少なめである。このあたりは、Xiに対するFOMA、あるいはauの3G+WiMAXサービスなどに対して大きなメリットになるといえる。


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