9月2日に、インテルからCore i3-3200シリーズやPentium G2120などのIvy Bridge下位モデルが一斉に登場した。従来Core i5とi7しかなかったIvy Bridgeのラインアップを広げる画期的な新製品だ。一方、9月1日の土曜日までには、それぞれのジャンルで最強をうたうパーツがいくつかアキバにデビューしている。自作の可能性を広げる、それらの注目株をみていこう。
グラフィックスカードでは、SapphireのRadeon HD 7970オーバークロックモデル「TOXIC HD 7970 GHZ EDITION」が発売前から話題になっていた。ベースクロックを標準の925MHzから1050MHzに引き上げており、さらに基板にある「Lethal Boos」ボタンを押すことで1100MHzにまで高められるハイエンド仕様になっているほか、GDDR5メモリを6Gバイト積んでいるのも特徴だ。価格は7万5000円前後。
入荷を待っていたPC DIY SHOP FreeTは「ブーストクロックでみると、Lethal Boosボタンで1200MHzにまで到達する、シングル最速のカードです。補助電源は8ピン2基で、ピーク時の消費電力は250ワットとなかなかの電力を要求しますが、それ相応の性能が期待できますね」と評価する。また、6Gバイトメモリを搭載した効果については「普通の使い方だと実感するのは難しいかのしれませんが、スカイリムをプレイする人は大歓迎されると思います。究極を目指すと3Gバイトでも不足するみたいですから」と話していた。
オーディオ関連では、ASUSTeKのUSB DAC「Xonar Essence One」が目立っていた。S/N比120デシベルの外付けDACで、世界初の8倍整数倍アップサンプリング機能を搭載しているのが特徴だ。入荷したドスパラ パーツ館では3万9800円で売り出している。
同店は「最近はマザーボードに載っているオーディオチップも上質になっていますが、とことんこだわる人には外付けDACが支持されますね。そういうハイエンド志向を真正面から引き受けるような仕様が魅力です。音楽CDのデータでも44.1kHzから最大352.8kHzに引き上げられるので、細かい音の表現に違いが感じられると思いますよ」とプッシュしていた。
小型PC関連では、ECSのmini-ITXマザー「HDC-I2 C-60」が高く評価されている。TDP 9ワットのデュアルコアCPU「AMD C-60」をオンボード搭載しており、CPU内蔵のRadeon HD 6290により、HDMIやアナログRGBでの映像出力ができる。DDR3スロットを2基備え、価格は9000円前後。
入荷したPC DIY SHOP FreeTは「消費電力を徹底的に抑えつつ、そこそこ使えるセカンドマシンを組みたいという人にオススメです。パッケージの写真はファンレス仕様になっていますが、実物にはばっちりファンが組み込まれているので、その点はご注意ください」と語る。
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