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» 2012年09月07日 11時30分 UPDATE

ファームウェアでも性能が変わるというが:Marvell「88SS9187」でどこまで速く?──PLEXTOR「M5 Pro」を試す (1/3)

速度と機能で多くのユーザーが支持するPLEXTORのSSDに、新コントローラを採用したシリーズが登場。新しいファームウェアと合わせて、その実力を検証する。

[長畑利博,ITmedia]

最上位モデルがバージョンアップ

 このところ、続けて新モデルの投入が続くPLEXTORのM5 Pro(M5P)シリーズは、すでにレビューしたM3 Proシリーズの後継となるハイエンドモデルだ。M3 Proからの大きな変更点は、コントローラがMarvell「88SS9187」になったことだ。「88SS9187」は、M3 Proが採用していた「88SS9174」の改良型で、TRIMコマンドに正式対応したほか、省電力機構を追加したSerial ATA Revision 3.1規格への対応、そして、キャッシュが最大1Gバイトまで搭載できるようになった。また、コントローラ以外の変更点としては、搭載するフラッシュメモリで、19ナノメートルプロセスルールを採用した。

 M5 Proシリーズでは、容量512Gバイトの「PX-512M3P」に768Mバイトの大容量キャッシュメモリを搭載している。M5 Proシリーズのラインアップには、128Gバイトの「PX-128M5P」(実売価格は1万2000円前後)、256Gバイトの「PX-256M5P」(実売価格は2万2000円前後、512Gバイトの「PX-512M3P」(実売価格は4万2000円前後)の3種類を用意する。

 “スペック表”でM3 Proシリーズと性能を比較すると、シーケンシャルリードについてはほぼ同等で、シーケンシャルライトについては256Gバイトモデルがわずかに性能が向上、128Gバイトモデルについては性能がわずかに低下しているが、ほぼ大差なしといっていいだろう。性能が大きく変化しているのが、1秒間に実行できるファイルデータの読み書き回数を示す「IOPSランダムリード」、および、「IOPSランダムライト」の性能向上だ。M5 Proシリーズの「PX-256M5P」とM3 Proシリーズの同容量モデル「PX-256M3P」を比較すると、PX-256M3Pがリードで75000IOPS、ライトが68000IOPSであるのに対し、PX-256M3Pではリードが94000IOPS、ライト86000でIOPSと大幅に向上している。

シリーズ名 M5Proシリーズ M3Proシリーズ
製品名 PX-256M5P PX-512M3P PX-128M5P PX-256M3P PX-512M3P PX-128M3P
インタフェース Serial ATA 6Gbps(Serial ATA 3Gbps接続時)
シーケンシャルリード(Mバイト/秒)(非圧縮時) 540 540 540 540 535 535
シーケンシャルライト(Mバイト/秒)(非圧縮時) 450 450 340 420 450 350
4KBランダムIOPSリード 94,000 94,000 91,000 75,000 56,000 75,000
4KBランダムIOPSライト 86,000 86,000 82,000 68,000 34,000 69,000
キャッシュメモリ DDR3 512MB DDR3 768MB DDR3 256MB DDR3 512MB DDR3 512MB DDR3 256MB
フラッシュコンポーネント MLC
本体サイズ 2.5インチ
平均故障間隔 240万時間 240万時間 240万時間 150万時間 150万時間 120万時間

kn_m5prorv_43.jpgkn_m5prorv_44.jpg 本体のサイズはM3 Proシリーズと共通で、厚さ7ミリの薄型設計なので、UltraBookの換装用ドライブとしても利用可能だ(とはいえ、Ultrabookでストレージに手を入れるのは至難の技だが)。外装の色も、M3 Proで採用したシルバー系を引き継いでいる

kn_m5prorv_45.jpgkn_m5prorv_46.jpgkn_m5prorv_47.jpg ボディカバーの内側は、フラッシュメモリとキャッシュメモリ、コントローラの位置に合わせて熱伝導シートを貼っている。裏側の黒い部分は絶縁シートだ(写真=左)。基板の片面に東芝のMLCタイプフラッシュメモリ「TH58TEG8D2JBA8C」を8基載せている(写真=中央)。M3 Proは24ナノメートルプロセスルールのフラッシュメモリだったが、「TH58TEG8D2JBA8C」は19ナノメートルプロセスルールを取り入れている(写真=右)

kn_m5prorv_48.jpgkn_m5prorv_49.jpgkn_m5prorv_50.jpg 基板のもう片面には、コントローラだけを実装する(写真=左)。M5 ProのコントローラはMarvellの「88SS9187-BLD2」に変更している(写真=中央)。今回評価した機材は、容量256Gバイトモデルで、キャッシュメモリはNANYA「NT5CB128M16BP-CG」(256Mバイト)を2枚搭載していた(写真=右)

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