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» 2012年09月14日 04時30分 UPDATE

イマドキのイタモノ:2万円台と身近になったKeplerだ──「GeForce GTX 660」の“バランス”を検証する (1/4)

GeForce GT 640というローエンドは早期に登場していたものの、ぽっかり抜けていたKeplerのスィートスポットに、GeForce GTX 660とGeForce GTX 650が登場した。

[石川ひさよし,ITmedia]

第3のKeplerコア「GK106」

 「GeForce GTX 660」は、型番だけ見ればGeForce GTX 660 Tiから“Ti”が取れた下位モデルと単純に捉えがちだが、実際にはGPUコアのコードネームからして別で、単に機能をDisable化した下位モデルではない。GeForce GTX 660 Tiが採用しているのはGeForce GTX 680と同じGK104だが、GeForce GTX 660は「GK106」を採用している。

kn_gtx660rv_13.jpg GeForce GTX 660のブロックダイヤグラム

 GK106は、公開されたダイヤグラムを見る限り“いびつ”な印象を受けるコアだ。その最たるものが3基のGPCと5基のSMという数だろう。CUDAコア数は960基で、テクスチャユニットは80基だ。CUDAコア数は、GK104の場合、GPC×1基あたり336基であるのに対し、GK106は320基となる。テクスチャユニットはGPC×1基あたり12基で、これはGK104もGK106も同じだ。

型番 GeForce GTX 680 GeForce GTX 670 GeForce GTX 660 Ti GeForce GTX 660 GeForce GTX 650 GeForce GTX 640
開発コード名 GK104 GK104 GK104 GK106 GK107 GK107
SM 8 7 7 5 2 2
CUDA Core 1536 1344 1344 980 384 384
テクスチャユニット 128 112 112 80 32 32
ROPユニット 32 32 24 24 16 16
GPUクロック(MHz) 1006 915 915 980 1058 900
Boost Clock(MHz) 1058 980 980 1033
メモリクロック(MHz) 1502 1502 1502 1502 1250 900
メモリタイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 DDR3
メモリ接続バス幅(ビット) 256 256 192 192 128 128
メモリ帯域幅(GB/sec) 192.26 192.26 144.2 144.2 80.5 28.5
メモリ容量(MB) 2048 2048 2048 2048 2048 2048
L2キャッシュ(KB) 512 512 384 384 256 256
最大消費電力(ワット) 195 170 150 140 64 65
補助電源レイアウト 6+6 6+6 6+6 6 6
PCI Express Gen. 3 3 3 3 3 3
トランジスタ数 35.4億個 35.4億個 35.4億個 25.4億個 13億個 13億個
プロセスルール 28ナノメートル 28ナノメートル 28ナノメートル 28ナノメートル 28ナノメートル 28ナノメートル
Thermal Threashold 98度 98度 98度 98度 98度 98度

 GeForce GTX 660のリファレンスにおけるコアクロックは980MHzで、GeForce GTX 660 Tiのリファレンスにおけるコアクロックを上回る。また、ブーストクロックは1033MHzと1GHzを超える。なお、GeForce GTX 660 Tiを採用するグラフィックスカードで現在流通しているほとんどがオーバークロックモデルであるが、GeForce GTX 660を搭載する製品もオーバークロックモデルが多くなると思われる。

 グラフィックスメモリの仕様は、GeForce GTX 660 Tiを共通する。ROPSユニットは24基、バス幅は192ビットで、グラフィックスメモリの転送レートはリファレンスで6008Gbps相当となる。帯域幅は144.2Gバイト/秒だ。

 消費電力に関しては、補助電源コネクタがGeForce GTX 660 Tiの6ピン2基構成から6ピン1基に変更している。ただし、公称のTDPは140ワットで、これはGeForce GTX 660 Tiから10ワットしか下がっていない。一方で、NVIDIAは「Typically draws」は115ワットで、パワーターゲットを定格の110パーセントに設定しても127ワットと説明している。このうち、20ワットほどを冷却ユニットの駆動に割り当てているということなので、140ワットというのはかなり余裕のある値といえる。

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