Xperia Tablet Sから新たに加わった注目機能の1つが「ゲストモード」だ。ゲストモードでは、タブレットの機能を制限し、特定のアプリとOSの基本機能しか使えないように設定することができる。ゲストモードは最大10個まで作成可能だ。
これにより、Xperia Tablet Sを家族や友人にちょっと貸したい場合に、メールやSNSでのプライベートなやり取りの履歴をのぞかれたり、子供などが意図しないアプリや有料コンテンツを無断で購入してダウンロードしたり、誤って本体の設定を変えたり、といったことを防ぐことができる。
単に特定のアプリを非表示にしてパスワードロックをかける機能なので、高度なセキュリティ機能を備えるわけではなく、GoogleやTwitterのアカウントを切り替えたり、特定の画像や映像を隠すというような複雑なことはできないが、これだけでもかなり実用性は高い。
タブレットやアプリを友人に自慢したり、職場の同僚や取引相手との話のネタになった場合など、実際に手渡して使わせてみることは少なくないだろうが、そういうときは互いに気を遣うものだ。
例えば、ほとんどのユーザーがホーム画面に置いているGmailのアイコンにうかつに触れてしまうと、一気にプライベートな情報が丸見えになってしまう。少し前にGmailやTwitter、Facebookのアプリを使っていて、終了していないことに気付かないといったこともあるだろう。借りた側が実際に誤ってプライベートな情報を見てしまったとき、関係が悪化するかどうかは別として、気まずい空気が流れることは確実だ。
そんなときにGmailなどを制限したゲストモードにサッと切り替えて手渡せば、心配なく自由に使ってもらうことができる。また、自分だけでホーム画面のパターンをいくつか作って使い分けたい、仕事用と娯楽用を分けたいといった活用にも対応できそうだ。
従来のSony Tabletと同様、ソニー系列のさまざまなエンターテインメント系ネットワークサービスに対応している点も大きな特徴だ。
映画やドラマなどを楽しめる動画配信サービス「Video Unlimited」、定額で1000万曲以上を聴き放題の音楽配信サービス「Music Unlimited」のほか、電子書籍端末のSony Readerと連動した「Reader Store」、写真・動画クラウドサービスの「Play Memories」、今年後半から本格展開がアナウンスされている「PlayStation Mobile」にも対応する(Xperia Tablet SはPlayStation Certifiedデバイスとなっている)。Androidアプリの中から、ソニーおすすめのアプリを案内する「Sony Select」も用意されている。
電子書籍が読めるReaderアプリも便利だ。My Sony IDでログインすると、電子書籍端末のSony Readerで購入した商品が自動的に追加され、購入傾向を反映したおすすめの本なども表示される。活字コンテンツは目に優しい電子ペーパー(E-Ink)を搭載した軽量なSony Readerで読み、雑誌やコミックはカラー対応のXperia Tablet Sで見る、といった使い分けも可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.