「Xperia Tablet S」徹底検証(後編)――“ソニーならでは”の付加価値に迫る:いよいよ明日発売!(1/5 ページ)

» 2012年09月14日 11時00分 公開

←・ブランド一新、中身はどうだ?:「Xperia Tablet S」徹底検証(前編)――Sony Tabletからの進化を見極める

ソニー独自のアプリ、サービス、機器連携をチェックする

ソニーの9.4型Androidタブレット「Xperia Tablet S」

 「Xperia Tablet S」は、ソニーが投入する2世代目のAndroidタブレットだ。先に掲載したレビュー前編では、主にハードウェアを見てきたが、Xperia Tablet Sはソニー独自のアプリケーションとサービス、機器連携も大きな魅力といえる。

 例えば、ブランド名がSony TabletからXperia Tabletに変わったことに伴い、Xperiaスマートフォンとデザインやユーザーインタフェースの統一化を図っており、Xperiaスマートフォンのユーザーが自然にXperia Tablet Sを利用できるようにしているのは見逃せない。

 また、Sony Reader、WALKMAN、nasneといったソニーの他製品や、それに付随するソニー独自のサービスとの連携も強化し、Xperia Tabletで利用するアプリにおいてもユーザーインタフェースの統合も進めていくという。今回のレビュー後編は、こうした部分を実際に試してみた。

標準状態でのホーム画面。Xperiaスマートフォンとデザインが共通化されている。2012年9月14日の発売に先立つ9月12日にXperia Tablet S用のアップデートが配布済みで、これを導入することによりOSのバージョンはAndroid 4.0.3(Release4)となる。ほかのAndroidタブレットと同様、ホーム画面は5ページで構成され、左右にフリックしてページ間を移動する。ホーム画面の中央ページには、ソニー独自アプリのアイコンや、後述するSocialifeアプリのウィジェット、アップデート情報などを通知するウィジェットが並ぶ(画面=中央)。そこから左に1ページ移動(画面=左)、あるいは右に1ページ移動(画面=右)した様子。Android標準アプリや他社製アプリのアイコンの多くは、左右のページに配置されており、ホーム画面1つを取っても独自色が強い

標準状態でのホーム画面続き。左端のページは空白でアイコンやアプリは置かれていない(画面=左)。右端のページにはサポート関連や他社製アプリのウィジェットを配置している(画面=右)

Xperiaスマートフォンと共通のオリジナル壁紙は、さまざまなカラーバリエーションを用意。オプションのキャリングカバーに壁紙の色を合わせて、カラーコーディネートを楽しむこともできる

標準搭載のアプリ一覧(画面=左/中央)。旧Sony Tabletでは独自のアプリランチャーを用意していたが、Xperia Tablet SではAndroid標準のアプリランチャーを利用するようになっている。独自アプリのウィジェットも多数備えている(画面=右)

スマートフォンに触れずにテザリングを有効にする「Xperia Link」

 ソニーの他製品との連携で目を引くのは、「Xperia Link」と呼ばれるテザリング機能だ。Xperia Tablet SはWi-Fiモデルのみの販売だが、Xperiaスマートフォンとワイヤレスで接続し、スマートフォン側の3G/LTE回線を利用することで、外出先でも手軽にインターネットへ接続できる。

 最初にペアリングの設定を済ませておけば、Xperia Tablet Sのホーム画面に配置されるXperia Linkウィジェットの電波アイコンに触れるだけで、Bluetoothを経由してXperiaスマートフォンのテザリング機能が自動的にオンになる仕組みだ。ただし、タブレットとスマートフォンはBluetoothで通信を行うため、この機能を利用するには双方のBluetoothをオンにする必要がある。

初期設定後、ホーム画面に作成される「Xperia Link」ウィジェットの電波アイコン(上の例ではホーム画面の右寄りに配置)に触れるだけで、Bluetoothを経由してXperiaスマートフォンのテザリング機能を有効にし、自動的に接続してくれる

 初期設定も簡単で、Xperia Tablet SとXperiaスマートフォンで互いにXperia Linkのアプリを立ち上げ、Xperia Tablet Sの画面に表示されるQRコードにXperiaスマートフォンのカメラをかざせば、ペアリングが完了する(この際、互いのXperia Linkアプリを起動すると、自動的にBluetoothがオンになる)。Xperiaスマートフォン用のXperia Linkは、Google Playからダウンロード可能だ。

Xperia Linkの初期設定の様子。Xperia Tablet SとXperiaスマートフォンでお互いにXperia Linkを立ち上げ、Xperia Tabletに表示されるQRコードに、Xperiaスマートフォンのカメラをかざすだけでペアリングが行われる

 Wi-Fiモデルのタブレットを外出先で使った経験があるユーザーならば、この機能の利便性は容易に理解できるだろう。タブレットを使いながら、テザリングを利用するためにスマートフォン(あるいはモバイルルータなどでも同様だ)をポケットやバッグから取り出すのは、なかなか面倒なものだ。また、スマートフォンもタブレットもバッグに入っている状態のとき、タブレットに手が伸びない……といったことは少なからず経験しているのではないだろうか。

 その原因の多くは、テザリング機能を利用するのに、ひと手間がかかるからだろう。その面倒を省いてくれるという点で、Xperia Linkはタブレットの機動力をスマートフォン並に引き上げる秀逸な機能といえる。

 惜しむらくは、この機能が利用できるのはXperiaスマートフォンに限られることだ。残念ながら他社製のスマートフォンでは利用できない。動作保証外となるのは当たり前として、今後は代表的な他社製スマートフォンだけでも使えるような変更をしてもらえるとありがたい。

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