「iPhone 5」はやっぱり史上最高のモデルチェンジ薄く、軽く、広く、よりパワフルに(3/5 ページ)

» 2012年09月19日 11時30分 公開
[林信行,ITmedia]

3つの新しいハードウェア

アップルが3年の歳月をかけて開発したという標準ヘッドフォン。付属品とは思えないほど音質はいい。ケースもついてくる

 ここで改めて、冒頭でも触れたハード的な特徴を振り返ってみよう。新しいEarPodヘッドフォンは、「600人の耳で試して誰の耳にも共通する形状を見つけ出し、それにあわせて開発した」というだけあって、これまでの丸いイヤピースを無理矢理納まりのいい場所に押し込むヘッドフォンに比べて、長時間耳に入れていても不快感を感じにくい。

 筆者の場合は、多少座りが悪く、外に音漏れしている感があるが、音質は付属品とは思えない素晴らしさだ。ケーブルの素材は、ゴムのようだが、これまでのモノと違いサラサラとした感触で服の繊維と擦れる音が耳に伝わってくることもない。単体購入したときと同様に、ケースが付属しているのもうれしい。

Lightning端子は横に切り込みがあり、この部分がカチっと端子の内側にハマりなかなか抜けにくい

 ハードウェアの2つ目の特徴である「Lightning」と呼ばれる端子は、正直、付属の充電用ケーブルしか手元にないため、これがどの程度のパフォーマンスを発揮できるのかや、今後どんな新しいアクセサリーを生み出せるのかを想像するのは難しい。

 ただ、端子の裏表に関係なく、どちらの向きでもとりあえず挿せば使える、というのはやはり使っていて非常に気が楽だ。また、あんな小さな端子なので、スポっと簡単に抜けてしまうのではないかと不安だったが、一度、差し込むとカチっとしっかり固定される感触があり、iPhone 5本体をぶら下げて多少振っても抜ける気配がない。よく見ると端子の側面に小さな切り込みがあり、この部分が掛け金の役割を果たしているようだ。

 最後にして最大の特徴は4インチのディスプレイだ。ホーム画面にしてアイコン1段分、新規メールにして、本文3行分縦に長いスクリーンだが、実は横方向の大きさは従来通り。このため指がそれほど長くない人でも、画面の端まで十分指が届く。支える手を少しだけ持ち変えれば、手に上下の動きが付き、そもそもあまり使用しないように設計されている通知センターなどの画面上部に仕込まれた機能にも指が届く。使い始めると、ほとんど違和感を感じずに使い続けられる全体像へのハマり具合は、さすがアップルと言わざるを得ない。

 ちなみにiPhone 5の4インチ画面に非対応のアプリを起動した場合は、画面の上下(縦に構えた時)あるいは左右(横に構えた時)に黒い帯(レターボックス)が入る。画面を下に寄せたほうが使いやすいのでは? とも思ったが、それでは画面を横回転させたときに表示位置が動いてしまってかえって使いづらいため、あえてこうしたのだろう。

A6チップとLTEの組み合わせが新次元の快適さを生む

 iPhone 5の特徴的な変化は外観上のものばかりではない。なんといっても大きいのは、新たに搭載したA6チップだ。これによりパフォーマンスが従来の2倍、そしてグラフィックス性能も2倍に強化され、使い勝手にも大きな変化を生み出す。

 それだけではない。さらにiPhone 5では、LTE対応により通信速度も大幅に向上しているのだ。この三位一体のスピードアップが、インターネット通信を必要とするアプリケーションを使う際に大きな差として現れる。

 iPhone 5を使っていて、筆者が最も大きな差として感じたのが、iPhone用アプリケーション購入の場のApp Storeと、音楽や映画コンテンツの購入の場のiTunes Storeの操作性だ。CPUとグラフィックス性能、そして通信速度の向上に加え、OSやこれらのアプリケーションを最適化していることもあるかもしれないが、まるでインタラクティブな電子書籍コンテンツでも楽しむような感覚で、楽々と軽快に操作できるのだ。

 OSやアプリケーションにも最適化をするなんてズルだ、という人もいるかもしれないが、OSやアプリケーションの部分を他社まかせにせず、ハードウェアとソフトウェアの両面から製品を改良していくのは、アップルの真骨頂とも言えるポイントだ。

Geekbenchでパフォーマンスを調べたところ、iPhone 5は、新しいiPadと比べても2倍以上のパフォーマンスを発揮した(左がiPhone 5、右がiPhone 4Sの結果)

LTE接続でアンテナが5本立った場所(屋外)で通信速度を計測。同じ場所でiPhone 4Sの3G接続も検証した。差は明らかだ(左がiPhone 5、右がiPhone 4Sの結果)

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