なお「タッチ対応でないとWindows 8は満足に使えない?」という世間の疑問も、「まったくそんなことはない」と日本マイクロソフト コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部コンシューマーWindows本部エクゼクティブプロダクトマネージャーの森洋孝氏。Windows 7搭載マシンと比べ、
点を主なメリットに挙げる。
特にパフォーマンスは実利用時もしっかり体感できるほど「あ、かなり速くなった──と感じられると思う」という。Windows 8は一連の動作をいかに快適にするよう当初より開発・設計がなされ、例えば2009年夏発売のPCにおけるOS起動時間は、Windows 7の約2.1倍(XPの約2.8倍)、アプリ起動時間は同約1.3倍(Vistaの約1.7倍)とするほど高速に。起動実時間はXP時代の約43.5秒から約15.7秒に短縮され、HDD搭載であればあたかもSSDに換えたかのようなパフォーマンス向上を感じられるシーンも多いようだ。起動については、OSの基本データであるカーネルデータは完全シャットダウンではなく“休止”とし、起動時に読み込むものをできるだけ少なくするといった工夫により高速化を実現した。
また、タッチ非対応の現PCであっても、これまでと同様にデスクトップUIは活用でき、さらに新UIのスタート画面も用意する。「今までのスタートボタンを拡張し、好みの構成にカスタマイズできるのが新しいスタート画面。スタートボタンがなくなったと端的に嘆く声もあるが、わざわざ不便には決してしない。新しいスタート画面を使っていただくとすぐその便利さを理解してもらえると思う」(森氏)
また、タッチでの操作は(ほとんどのノートPCに備わる)ジェスチャー操作対応タッチパッドでももちろん代用可能。このほか「Wedge Touch Mouse」など、画面に触れる場合と同じジェスチャー操作で扱えるサードパーティ製のWindows 8のタッチ操作対応インプットデバイスが増えているのも追い風という。
最後にWindows RTについて。2012年11月現在、利用シーンはまだ狭く、万人に勧められる仕様ではないと言う声はあるが「Windows RTは、数年後、Windowsファミリーがどうあるべきかを先取り想定して開発した。インボックスドライバという、Windows 8対応周辺機器は基本的にRTでも動作するよう互換性を高められる仕組みとするよりシンプルな概念も取り入れた。PCの機能性+タッチ対応の操作性・携帯性を融合し、妥協のない1台に仕立てられる可能性が広がる。同時に、変化していくユーザーの選択肢を広げ、それに対応するチャレンジの1つにもとらえている」(日本マイクロソフト 業務執行役員Windows本部本部長の藤本恭史氏)
「Surfaceの日本販売について、先も述べたが日本は重要市場の1つだが、いつ投入か、そもそも出すの否かということには本日コメントできない。ただ、確かスティーブン(・シノフスキー 米Microsoft Windows担当社長)は早く展開したいと言っていたと思う」(クルトワ氏)
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