光学式のG400sは、新開発のデルタゼロセンサーを採用しているのが特徴。設置面に照射するレンズのデザインやLEDの照射角度、解析アルゴリズムを見直したという。古澤氏は「特に重要なのはアルゴリズム。同じセンサーを持っていても解析アルゴリズムの設計でまったく別のものになる。ロジクールが一番強いのもここだと自負している。マウスは動きが極端に激しくなると、手とカーソルがずれてくるが、G400sはゼロデルタの言葉通りまったくずれない」と述べ、高精度なエイムを求めるFPS向けをアピールした。
解像度は400〜4000dpi、イメージプロセスは5.8Mピクセル/秒、最大加速が25G、最大スピードが1.78〜3.56メートル/秒。USBリポートレートは1/1000秒となっている。なお、ソールの摩擦係数やクリックボタンの耐久性はG700sおよびG500sと同等だ。本体サイズは、72.2(幅)×130(奥行き)×43.5(高さ)ミリ、重量は約133グラム。価格は5480円で4月26日に発売される予定だ。
G510sは、18個のプログラマブルキーと3つのモードにより、最大54通りのプリセットが可能な日本109キーボードだ。キーピッチは19ミリ、ストロークは3.6±0.5ミリ。最大5つのキーの同時押しに対応する。このほか、ステータスやタイマーを表示可能なLCDパネル(モノクロ)をキーボード奥に上部に搭載する。本体サイズは512(幅)×215(奥行き)×36ミリ、重量は約1140グラム。予定売価は1万4800円で5月17日に発売される。
一方、ヘッドセットのG230は、ヘッドフォンの長時間使用で問題になる「痛い」「むれる」という欠点を改善するため、通気性の高い素材を採用し、重量を約255グラムに抑えた。40ミリネオジムドライバユニットを採用し、感度は90デシベル、周波特性は20Hz〜20KHz、インピーダンスは32Ω。マイクはノイズキャンセリング機能を持つ。「イヤーカップにスポーツ仕様の素材を採用し、とにかく快適。初めてヘッドセットを買う人におすすめしたい」(古澤氏)。
発表会では新製品を使用したプロゲーマーによる実演も行われた。
FPSタイトル「AVA」(Alliance of Valiant Arms)をプレイしたStanSmith氏は、G400sの使用感を聞かれて「グリップしやすい形なのもいいですが、コーティングのおかげで手汗がつきにくい。長時間プレイしていても快適にマウス操作ができます。最初は『新製品なのにレーザーじゃなくてオプティカルか』という偏見がありましたが、実際にプレイしてみたら、マウスを大きく動かしたときにしっかりと追従してくれて撃つとヘッドに当たってくれる。これまでレーザーを使っていたので急いでエイムすると若干ブレを感じていたのですが、そのブレがなくて不思議な感じ。数日使っただけですぐ手になじんで思い通りのエイムもできる。万人受けするマウスだと思います」と評価していた。
続いてデモを担当した青木志貴氏は、MMORPGの「TERA」をプレイ。13個のボタンを搭載するG710sを使用して、「今回はマウスの親指側のボタンに複数のスキルを組み合わせて割り当てました。TERAはスキルのコンボを使う際にキーボード操作が忙しくなるので、画面から視線が外れて危なくなったり、指がつりそうになったりしますが、(G710sなら)マウスだけでいろいろなことができてしまうのでとてもラクです」と感心した様子。また、18個のマクロを3通り登録できるG510sは、「MMORPGは友だちとコミュニケーションを取りながらプレイするのが普通ですが、文章を打つヒマがないくらい(画面の中が)忙しいこともあって、そんなときに文章と感情表現のアクションを割り当てておけばキー1発で出せるので便利ですね」と話していた。
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