128Gバイトクラス最強!? “TOSHIBA印”の快速SSD「CSSD-S6T128NHG5Q」を試すシステムだけSSDにするなら(2/3 ページ)

» 2013年05月16日 10時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

定番ベンチマークテストで性能を測定

 それではベンチマークテストの結果を見ていこう。テスト環境は別表のとおりで、システムSSD、テスト対象のSSDともにZ77チップセットの6Gbpsポートに接続して計測している。OSは64ビット版Windows 8だ。今回の比較対象には、Crucial m4の128Gバイトモデルと現行最速レベルにあるSSDとしてSAMSUNG 840 PROの256バイトモデル、そして最近レビューしたM500の960Gバイトモデルを用意した。各モデルのスペックを簡単にまとめた表も用意している。

CPU Core i5-3570K
マザーボード ASUSTeK MAXIMUS V GENE(Intel Z77 Express)
ビデオカード MSI N660GTX Twin Frozr III OC(GeForce GTX660/2GB)
メモリ UMAX Cetus DCDDR3-8GB-1600OC(PC3-12800 DIMM×2枚)
システムストレージ Crucial m4(CT128M4SSD2)
OS 64ビット版Windows 8

今回比較するSSD CFD-S6TNHG5Qシリーズ Crucial m4 Samsung 840PRO Crucial M500
型番 CSSD-S6T128NHG5Q M4-CT128M4SSD2 MZ7PD256HAFV CT960M500SSD1
容量 128GB 128GB 256GB 960GB
コントローラ Marvell? Marvell 88SS9174-BLD2 Samsung 3-core MDX(300MHz) Marvell 88SS9187-BLD2
フラッシュメモリ TOSHIBA 19nm MLC NAND Micron NAND MLC 25nm Samsung NAND MLC 21nm Micron NAND MLC 20nm
シーケンシャルリード 530MB/s 500MB/s 540MB/s 500MB/s
シーケンシャルライト 490MB/s 175MB/s 520MB/s 400MB/s
4KBランダムリード 非公開 45000IOPS 100000IOPS 80000IOPS
4KBランダムライト 非公開 35000IOPS 90000IOPS 80000IOPS

Windows 8上でのフォーマット後の容量は119Gバイト(画面=左)。CrystalDiskInfoでの情報表示画面(画面=右)

CrystalDiskMarkの結果

 ひよひよ氏作の定番ベンチマークテスト「CrystalDiskMark 3.0.2」で基本性能を見ていこう。テストデータは1000Mバイトと4000Mバイト、それぞれRandomと0fill(データにすべて0を使用する)を実施した結果画面を掲載している。

 Randomと0fillの傾向に違いは見られず、LSI/SandForceコントローラのようにデータを圧縮して格納するタイプのコントローラではないことが確認できる。以後、0fillのテストは省略する。データサイズの1000Mバイトと4000Mバイトについても、まったく違いは見られない。

 結果については、シーケンシャルリードが510Mバイト/秒以上、シーケンシャルライトも470Mバイト/秒以上と、公称値に近いハイレベルのスコアをマークしている。ただ、ランダムのスコアは、512Kのリード/ライトや4K QD32リードはよいのだが、シングルの4Kリード/ライトがいまひとつという結果。これに関してはm4にも見劣るスコアとなっている。

CrystalDiskMark 3.0.2の結果(データサイズ1000MB/5回)。データタイプは、左がRandom、右が0fillだ

CrystalDiskMark 3.0.2の結果(データサイズ4000MB/5回)。データタイプは、左がRandom、右が0fillだ。

CrystalDiskMark 3.0.2の結果比較。左がデータサイズ1000MB/5回/Random、右が4000MB/5回/Random

HD Tune Pro 5.50の結果

 EFD SoftwareのHDD/SSDベンチマークテスト「HD Tune Pro 5.50」の結果を見てみよう。ここでは「File Benchmark」を行なった。テストサイズは500Mバイト、データパターンはRandomで行なっている。シーケンシャルリード/ライトではCrystalDiskMarkに近いスコアを出し、ここではシーケンシャルリードで840 PROをわずかだが上回っている。ランダムアクセスでは、4KのQD32リードが優秀な一方、4Kのシングルリードが低い。これもCrystalDiskMarkと共通している。

 ブロックサイズ別の転送性能(Block size mesurement)も確認してみよう。リードでは512KB以上のサイズ、特に2MB以上では840PROに迫る高スコアだが、256KB〜64KBあたりの小さめのサイズでは840PROやm4に対して少し見劣る。ライトでは、途中まではM500と似たようなスコアで、32KBより大きなサイズではm4を圧倒し、512KBからはサイズが大きくなるにつれてM500も突き放している。

HD Tune Pro 5.50/File Benchmark(File Length=500MB、Random)

HD Tune Pro 5.50/Blocksize Mesurement(Read/Write)

PCMark 7のテスト結果

 PCMark 7の結果を見よう。OS標準のアプリケーションを利用し、PCの活用シーンを一通りシミュレートするベンチマークテストだ。ドライブを指定してストレージの性能を計測できる「Secondary Storage score」を掲載している。また、そのスコア調整前のデータである「Raw Secondary score」も参考までに掲載した。

 結果はかなり良好だ。総合スコアで5496と840 PROに迫るスコアをマークしているが、項目別に見ても「starting applications(MB/s)」で840 PROに差をつけられている以外は、互角以上のスコアだ。starting applications(MB/s)でもm4やM500にははっきりした差をつけて勝っており、不得意な傾向を見せているわけではない。

PCMark 7 1.4.0/Secondary Storage score

PCMark 7 1.4.0/Raw secondary storage

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