これがAndroid携帯ゲーム機「NVIDIA SHIELD」の最終版だ2560×1600ドットの東芝製「Tegra 4」搭載タブレットも(2/2 ページ)

» 2013年06月07日 00時21分 公開
[本間文,ITmedia]
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コントローラー回りを中心に改良された「SHIELD」量産モデル

 Tegra 4を搭載するAndroidプラットフォーム対応ゲームコンソール「SHIELD」の現状についても説明があった。

 NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは、「SHIELD」が5月末から米国で発売され、最初の製品が6月末にはユーザーのもとに届けられる見通しであると説明。同製品の発売にあたっては「本当にSHIELDを楽しみたいと思っている“コア”なゲーマーが満足できるものを届けたい」とコメントし、販売量よりも品質にこだわり、量産直前まで作り込みを行なってきたことを明らかにした。

 パートナー・報道関係者向けデモエリアには、量産モデルが初公開され、コントローラー回りを中心に大幅な改良を施しているのが見て取れた。

 ファン氏は「ゲームに熱中するあまり、SHIELDを握る手に力が入りすぎてもビクともしないソリッドさを実現する剛性や、コントローラーの精度、使いやすさを追求した」と改良点を解説。具体的には、スティックの背の高さや位置、十字カーソルキーに滑り止めの役目を果たす小さな突起を施すなど、今年1月にCESで公開されたプロトタイプからは、大きく変更されているという。

SHIELDの改良点などを説明するジェンスン・ファンCEO(写真=左)。SHIELDの量産モデル。コントローラー回りを中心に大幅な改良が施された(写真=右)

スティックの高さや間隔、十字カーソルの構造など、試作機から大きく変更されている(写真=左)。前面のエアインテーク(写真=右)

背面の排気エリアも大型化された(写真=左)。こちらはプロトタイプ。量産機よりもスティックが高いことが分かる(写真=右)

試作機(左)と量産機(右)。スティックの間隔も異なる(写真=左)。トップカバーは着脱可能なマグネット方式。シルバーのほか2色のカバーがバンドルされる(写真=右)

 SHIELDでは、Androidゲームタイトルのみならず、PCと接続することでWindowsゲームタイトルをストリーミングで楽しむことができる。同機能は、GeForce 650 Ti以上のグラフィックスカードを搭載したPCであれば、ゲームにおけるグラフィックス設定を自動的に最適化する「GeForce Experience」がストリーミング機能も担い、GPUに内蔵されたH.264ビデオエンコーダーが最小の遅延時間でSHIELDにゲーム画面を伝送する仕組みだ。

 なお、ファン氏は「SHIELDの全世界への展開も検討している」としながらも、量産品質を最優先させるために、「流通量はかなり限られる」という見通しも示している。日本など米国以外への展開は2013年末以降になりそうだ。

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