単四乾電池2本はキーボード底面に収納され、その横にはUSBトランシーバーの収納スペースが並ぶ。細かいところだが、USBトランシーバーは磁石で固定されるため、ぐらつかず、脱落しにくいのは気が利いている。ちなみに、USBレシーバーをPCに接続した場合の出っ張りは13(横)×6.5(奥行き)ミリで済む。
また、チルト機能こそないが、キーボード手前側から奥につれてゆるやかに傾斜(約2度)がある。
気になる防滴性能だが、同社が280ミリリットルの容量で3サイクル(キーボード上に液体を流して拭くを1サイクル)テストしたところ、問題なく動作したという。底面に排水用の穴が2カ所あるので、万が一キーボードに液体をこぼしても粘度が低ければすぐに抜けてくれるだろう。防水性能をうたっているわけではないので過度な期待は禁物だが、うっかり液体をこぼしても大丈夫という安心感は本製品ならではのアドバンテージだ。
All-in-One Media Keyboardという製品名だけに、小柄なボディにタッチパッドをはじめとして、さまざまな機能を盛り込んでいる。それでいながら、3940円(税別)という実売想定価格は手頃と言える。
HomeキーやEndキーがなく、ファンクションキーの切り替えができない点は割り切りが必要になるが、タッチパッド一体型の取り回しの良さは魅力で、膝の上に置いて強くキーを押してもボディがたわむことがないのも好印象だ。左利きでマウスをキーボード左側に置いて使っているひとは両刀遣いでいい感じに使えるだろう。
サポート対象外となるものの、Androidタブレットでも利用できた(米国のページを見る限り、Android 3.2以降が対象と思われる)ので、さまざまなOSで利用できるのもうれしいところだ。同社がいうように、リビングルームやホームオフィスでの利用が前提であれば、今後は、カラーバリエーションの展開も期待したい。
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